【最新版】本当に安い格安SIMはどれ? IIJmio、mineo、nuroモバイル、OCN モバイル ONEを比較!

2021年3月25日、満を持してNTTグループの格安SIM最大手「OCN モバイル ONE」が新料金プランを発表した。これまでも「IIJmio」「mineo」「nuroモバイル」などが値下げを発表しているが、結局どこがいちばんお得なのだろうか? そこで今回は、2021年春の格安SIM料金プランを徹底比較! 本当に安い格安SIMを紹介するぞ!

ようやく出揃った2021年春の格安SIM新料金プラン!

 2020年12月、ドコモの「ahamo(アハモ)」が月20GB+1回5分かけ放題込みで月額2,980円(現在は月額2,700円)という格安プランを発表して以来、auは「povo(ポヴォ)」、ソフトバンクは「LINEMO(ラインモ)」を発表して追随した。この動きに慌てたのが格安SIMである。何しろ大手キャリアのほうが格安SIMよりも安くなってしまったのだ。もちろん、格安SIMも黙ってはいない。さっそく新料金プランを発表して対抗し始めた。
 まず、2021年1月27日に「mineo(マイネオ)」が月1GBで月額1,180円の「マイピタ」を発表。これに対し、2021年2月24日には最大手の「IIJmio(アイアイジェイミオ)」が月2GBで月額780円の「ギガプラン」で対抗する。だが、格安SIMの値下げ合戦はこれで終わりではなかった。2021年3月3日、ソニーネットワークコミュニケーションズの「nuroモバイル(ニューロモバイル)」は、月3GBで月額780円、月5GBで月額900円という驚異的な「バリュープラス」を発表することになる。
 そんななか、2021年3月12日に新料金プランの発表を予定していたNTTコミュニケーションズの格安SIM「OCN モバイル ONE」は、ライバルの値下げ発表が相次いだこともあり、新料金プラン発表を延期。2021年3月25日になってようやく新料金プランを発表することになったのである。果たして、どこが一番安いのか?

(Image:mineo.jp)

最初に動いたのは「mineo」だった。マイピタの音声SIMは、月1GBで月額1,180円、月5GBで月額1,380円、月10GBで月額1,780円、月20GBは月額1,980円と、従来よりかなりお得なプランとなっている。また、ほかのmineoユーザと余ったデータをシェアしたり、贈ったりできるユニークなサービスが特徴的

(Image:iijmio.jp)

最大手の「IIJmio」のギガプランの音声SIMは、月2GBで月額780円、月4GBで月額980円、月8GBで月額1,380円、月15GBで月額1,680円、月20GBは月額1,880円と、mineoを圧倒する安さ。しかも、IIJmioひかりのセット割で毎月600円も割引になる

(Image:mobile.nuro.jp)

ソニーグループの格安SIM「nuroモバイル」。新プラン「バリュープラス」の音声SIMは、月3GBで月額720円、月5GBで月額900円、月8GBで月額1,350円と、8GB以下のプランではIIJmioより安いプランを提示。しかも、5GBプランは3GB、8GBプランは6GBのデータ量が3カ月ごとにプレゼントされる「Gigaプラス」でお得に!

 新プランの発表を延期していたNTTコミュニケーションズの「OCN モバイル ONE」は、結局月1GBで月額700円、月3GBで月額900円、月6GBで月額1,200円、月10GBで月額1,600円というプランに落ち着いた。しかも、毎月200円の光回線割引も適用可能なので、ほかのプランも実質料金はかなり安くできる。もちろん、余ったデータは翌月に繰り越せるほか、月額850円で1回10分かけ放題が利用可能。また、最低利用期間、解約違約金、MNP転出手数料もない。ただし、ドコモの「ahamo」とバッティングすることを避けるためか、10GB超の大容量プランは見送られており、ややインパクトに欠ける内容となっている。「OCN モバイル ONE」の新料金プランについては→こちらで確認してほしい。

(Image:ntt.com)

NTTグループの「OCN モバイル ONE」は、月1GBで月額700円、月3GBで月額900円、月6GBで月額1,200円、月10GBで月額1,600円となっている。1GBプランで月額700円は最安値だが、ほかのプランはちょっと微妙かも……

低データ量プランでは「nuroモバイル」が健闘!

 それでは、格安SIMの新料金プランを比較してみよう。まず、3GB以下の低データ容量を見ると、月1GBで700円の「OCN モバイル ONE」が最安値となる。だが、正直言って1GBプランは電話とメールだけで、まったくWebサイトを見ない人向けである。しかも、もう20円追加する「nuroモバイル」の3GBプランがチョイスできるのだ。
 次に、Webサイトはよく見るがスマホで動画はあまり見ないという人には「nuroモバイル」の5GBプランがおすすめ。5GBで月額900円は激安だろう。ちなみに、「OCN モバイル ONE」の6GBは1GB多いだけで月300円も高いので、5GBプランで不足なら、逆に150円追加して「nuroモバイル」の8GBプランにしておいた方がお得だろう。
 もし、スマホでもちょいちょい動画も見たいなら、「IIJmio」の月15GBプランが月額1,680円で安い。「IIJmio」なら20GBプランでも月額1,880円なので、「LINEMO」や「povo」より600円ほど安くなる。

もっとも早く動いたmineoが後出しジャンケンにやられた感じで気の毒だが、低データ量プランでは「nuroモバイル」、10GB以上なら「IIJmio」が安いことが分かる。「OCN モバイル ONE」の1GBプランは確かに安いが、ほかのプランは今イチ……

 とりあえず、表面的な料金プランで比較してみたが、料金比較表には記載されていない各種割引も紹介しておきたい。まず、低データ量プランで健闘した「nuroモバイル」は、実は3カ月ごとに5GBプランは3GB(年12GB)、8GBプランは6GB(年24GB)のデータ量がプレゼントされる制度がある。詳しくは→こちらで確認してほしいが、「nuroモバイル」の5GBプランは“実質6GB”、8GBプランは“実質10GB”になるのである。これはぶっちぎりで安い!
 また、大容量プランがお得な「IIJmio」は、家族みんなで利用するとお得。まず、家族の1人が全員分を同一IDで契約するとデータシェアが可能になり、余ったデータのプレゼントもできる(2021年6月以降)。データを家族でシェアすればムダなく利用できてお得だろう。さらに、「IIJmio」の光回線割では月600円も割引きされるため、10GBプランが月額1,080円、20GBプランが月額1,280円まで安くなるのだ。「IIJmio」については→こちらで確認してほしいが、「ahamo」も真っ青の激安ぶりである。

(Image:mobile.nuro.jp)

nuroモバイルの「Gigaプラス」は3カ月ごとに5GBプランは3GB、8GBプランは6GBがプレゼントされる制度。これで5GBプランは“実質6GB”、8GBプランは“実質10GB”となる。しかも、余ったデータは翌月に繰り越せる

(Image:iijmio.jp)

家族で利用するなら「IIJmio」がお得。同一mioIDで契約すると、家族のスマホが最大10回線までデータシェアできる。また、家族にデータをプレゼントすることも可能(2021年6月以降提供予定)

(Image:iijmio.jp)

「OCN モバイル ONE」も光回線割で月200円割引になるが、「IIJmio」は月600円も割引きされるため、光回線割引を考慮すると最安値になる可能性も!

 いかがだろうか? 筆者は「OCN モバイル ONE」が物凄いプランを出してくると期待していたが、蓋を開けてみればさほど驚くようなプランではなかった。とくに10GB超の大容量プランを加えなかったことに関しては、ドコモの「ahamo」に対する忖度が伺えてとても残念だった。
 ということで、1人で安くスマホを利用したいなら、「nuroモバイル」の5GB以上のプラン。家族全員でスマホ料金を安くしたいなら「IIJmio」がおすすめだ。もちろん、このあとも値下げする会社があるかもしれないので、あくまでも2021年3月末時点での話だが……。

【リンク先URL】
●mineo(公式)は→こちら
●IIJmio(公式)は→こちら
●nuromobile(公式)は→こちら
●OCN モバイル ONEは→こちら

文=すずきあきら/編集・ライター

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