ソフトバンク「LINEMO(ラインモ)」を契約する前に知っていおきたいことまとめ

ソフトバンクが格安SIMの「LINEモバイル」を吸収する形で誕生した「LINEMO(ラインモ)」。電話かけ放題はオプションで、月20GBが月額2,480円(税込2,728円)というシンプルな料金プランになっている。だが、LINEMOには実際に申し込む前に確認しておきたい注意点がいくつかある。そこで今回は、「LINEMO」のメリットとデメリットを紹介するので、契約する前に知っておくべきことを確認しておこう。

LINEカウントフリーで「LINEアプリの通話」がかけ放題!

(Image:linemo.jp)

 2021年3月17日からすでにサービスを開始している「LINEMO」は、月20GBで月額2,480円(税込2,728円)というシンプルな料金プラン。格安SIM「LINEモバイル」を吸収する形となったため、LINEアプリのデータ通信はノーカウント(LINEカウントフリー)になっており、LINEの通話がかけ放題となっているのが特徴だ。電話のかけ放題は有料オプションとなっており、1回5分かけ放題(通話準定額)は月額550円、完全かけ放題(通話定額)は月1,650円で追加できる。ただし、特典として契約から1年間はかけ放題オプションが550円割引となるほか、2021年夏からLINEMOユーザーは「LINEスタンプ プレミアム」が無料で使い放題になる特典も用意されている。
 もちろん、ソフトバンクやワイモバイルからの乗り換えなら、MNP(携帯電話番号ポータビリティ)手続きはしなくてもよい。契約事務手数料、SIM交換/再発行、MNP転出手数料、契約解除料などもすべて無料となっている。また、これからエリア拡大される次世代移動体通信「5G」も無料で利用可能となっている点も見逃せないポイント。
 ちなみに、月20GBを超えた場合は1Mbpsで利用可能で、データ量の追加は1GBあたり550円となっているほか、LINEMOでは物理SIMカードを使わない「eSIM」にも対応するので、iPhone XS以降の機種を使っているなら、オンラインで開通手続きすることもできる。

■LINEMOの特徴
【月額料金】2,480円(税込2,728円)
【データ量】20GB+LINEギガフリー
※20GB超は1Mbps
【テータ追加】1GB/550円
【通話料】22円/30秒
【通話オプション】
[通話準定額]1回5分かけ放題:月額550円
※1年間はキャンペーンにより無料で利用可能
[通話定額]完全かけ放題:月額1,650円
※1年間はキャンペーンにより1,100円で利用可能
【SIM】物理SIM/eSIM
【特典】
[1]かけ放題オプションが1年間550円割引で利用可能
[2]LINEスタンププレミアムが無料(2021年夏以降)

(Image:linemo.jp)

LINEモバイルで採用されていたLINEのデータ通信がカウントされない「ギガノーカウント」。これによりLINEアプリでの通話が無料でかけ放題となるのがうれしい

(Image:linemo.jp)

1回5分かけ放題は月額550円のオプションとなっているが、特典で1年間は無料になる。また、完全かけ放題は月額1,650円だが、こちらは1年間550円割引の1,100円で利用可能となる

(Image:linemo.jp)

2021年夏からは「LINEスタンプ プレミアム」が無料で使い放題になる予定。LINEスタンプをよく買っているという人にはうれしいサービスだ

 いいことづくめのLINEMOだが、注意すべきことはいくつかある。まず、LINEMOはオンライン申し込み限定なので店舗では契約できない。サポートもWebサイトかLINE公式アカウントのチャット限定となり、電話対応もない。次に支払方法は現状クレカのみ(口座振替は将来提供予定)で18歳未満(eSIMは20歳以上)は申し込みができない。もちろん、キャリアメールや留守番電話には非対応である。そして、みんな家族割+には非対応なので家族間の無料通話もできなくなるほか、光回線割引(おうち割光セット)なども適用されない。
 注意したいのはLINEMOで使えるスマホの機種だ。iPhoneは「6s」以降でないと利用できないが、実はソフトバンクやワイモバイルのスマホであっても、SIMロック解除しないと利用できないのである。また、「LINEカウントフリー」ではトークでの位置情報共有、LINEライブ、スタンプショップ、ニュース記事の閲覧など、一部サービスはカウントフリーの対象外となる点にも注意したい。
 細かいところでは、格安SIMでは当たり前の余ったデータを翌月に繰り越せる「データ繰越」ができないことや、LINEMOではApple Watchのセルラー通信は利用できないこと。さらに、海外ローミングは利用できるが申し込みが必要で、1日最大2,980円の海外パケットし放題が適用される。

LINEMOはオンライン申し込み限定。ソフトバンクやワイモバイルの店舗に行っても申し込みはできないしサポートも受けられないので、ある程度はネットに慣れている人向けだ

(Image:DenPhotos / Shutterstock.com)

LINEMOではソフトバンクやワイバイルであってもSIMロックフリースマホでないと利用できない。また、iPhoneは「6s」以降が利用可能で、「XS」以降なら「eSIM」での契約も可能となっている

(Image:DenPhotos / Shutterstock.com)

Apple Watchユーザーは要注意! LINEMOでは残念ながらApple Watchのセルラー通信は利用できないのだ

 いかがだろうか? LINEMOのメリットとデメリットをよくわかったうえで申し込まないと、後悔することになるかもしれない。とくに、家族でソフトバンクの家族割などに加入している場合は、必ずしも得にならない場合がある。また、3~5GB以下ならもっと安い格安SIMもたくさんあるので、詳細は→こちらで確認してほしい。少なくともデータ使用料が月10GB以上~20GB以下であれば、LINEMOに乗り換えても損はないだろう。もちろん、LINEMOはオンライン契約&サポートが大前提なので、ある程度はネットのスキルが要求される。すぐに店舗に相談しに行ってしまうアナログ人間は避けたほうがよいだろう。
 なお、文中の価格はすべて税込表記である。

●LINEMO(公式)は→こちら
●ソフトバンク「[My SoftBank]SIMロック解除の手続き方法を教えてください(通信サービス契約中のお客さま)」(公式)は→こちら
●LINEMO「動作確認端末」(公式)は→こちら

文=すずきあきら/編集・ライター

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