格安SIM、スマホの満足度調査、3位「イオンモバイル」2位「mineo」を抑えての1位は?

各種格安スマホサービスを対象とした満足度調査の結果、格安スマホ業界では「LINEモバイル」が最も大きな支持を集めていたことが分かった。しかしLINEモバイルといえば3月末で新規受付を終了している。業界最大手のユーザー拡大がほぼなくなることで、今後業界シェアが大きく変わっていくことは想像に難くない。
今回はそんな格安SIM/格安スマホ業界の今後の予想と、大手のサブブランド発表によって生まれる新たなシェア争いの行方について考えていきたい。

あらゆる年代から高い支持を集めていたLINEモバイル

(Image:slyellow / Shutterstock.com)

LINEモバイルが格安スマホ業界で最大手だったといえるだろう

 株式会社oricon MEによる「格安SIM/格安スマホ」の満足度調査の結果が発表された。格安スマホを「利用している(していた)SIMブランド」のランキングでは、1位がLINEモバイル(22.2%)、2位「mineo(マイネオ)」(16.5%)、3位「イオンモバイル」(13.0%)となった。年齢別に見ても、10代から50代まで幅広い年齢層で最も高い支持を集めており、格安スマホ業界ではLINEモバイルが盤石の基盤を築いていたことがわかった。

(Image:tristan tan / Shutterstock.com)

イオンモバイルの独自路線にも注目したい

 歴史の浅い格安スマホ業界だが、これまで2016年に誕生したLINEモバイルが業界を牽引してきた。しかし、ドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリア3社から、サブブランドとして、「ahamo」、「povo」、「LINEMO」が相次いで発表。今までのキャリアサービスとは比較にならない格安スマホレベルの価格でありながら、大手のサブブランドとしての安定感で大きく注目を集めている。格安スマホ各社としてみれば今後ユーザーの大幅な流出は避けられず。業界シェアが大きく変わるかもしれない。
 さらには、最大手のLINEモバイルについては、3月末で新規受付を終了している。今後はLINEMOへの移行を促していくようだが、ユーザー全員がそのままLINEMOへ移行するとは考えにくい、受付終了のタイミングで各社のプランを比較して、移動先を決めるはず。格安スマホ各社にしてみれば、業界全体のユーザー数は減少が予想されるなかでの、この“LINEモバイル難民”の獲得チャンスは決して見逃せないはずだ。4月以降各社とも、新規加入キャンペーンのような何か大きな策を打つかもしれない。
 大手のサブブランド発表の渦中において、隠れた注目は現在3位のイオンモバイルだ。イオンモバイルの大きな特徴は高齢層からの高い支持である。今回の調査においても60代以上からは、全社のなかでもっとも大きな支持を集めている。この支持率の秘密は普段利用しているイオン実店舗での、手厚いサービス対応にある模様。高齢者からしてみれば、料金以上に「実店舗でのサービス」を重視しているようだ。大手各社のサブブランドの受付が、オンライン限定であることを考えれば、イオンモバイルは今回の事態に、そこまで影響を受けないかもしれない。今後この層への訴求を強めていくことで、独自のガラパゴス路線を開拓して行ける可能性をもっている。

 今回の結果はあくまでも、大手3社のサブブランドのサービス開始前のものである。これらのサービスが定着しはじめる夏頃にはシェアの分布は大きく変わっているだろう。もしくは、すべてのユーザーが大手サービスに取りつくされている…。そんな結果になっているかもしれない。格安スマホ業界は、今大きく変化の時を迎えているといえるだろう。今後の動向に注目だ。

参照元:MVNOの利用率、世代によって特徴異なる/オリコン顧客満足度(R)調査 格安SIM/格安スマホ(MVNO)利用動向レポートを発表【ミチタリ

※サムネイル画像(Image:slyellow / Shutterstock.com)

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