ドコモが5Gの新たな通信実証実験に成功! 普及合戦で“反撃”に転じる!

ドコモの進める“本物の5G”への期待感がさらに増すニュースが飛び込んできた。3月30日にドコモが5Gの新たな実証実験に成功したのだという。2020年から大手キャリアでサービスの提供が開始されている5Gだが、現在はまだ都市部の限られたエリアでしか利用できない。中でもドコモは、auやソフトバンクと比べるとその普及スピードは少々遅れていると言わざるを得ない部分がある。
今回は、そんな劣勢を跳ね返すことにつながりそうなドコモの5G戦略についてお伝えしていきたい。

ドコモが5Gの進化を牽引する?

高速・大容量、低遅延、他接続が5Gのポイントだ

 ドコモの発表によれば、今回成功したのは「ミリ波を用いた安定した高速5G通信」の実証実験。これに成功したことで、自動車等に乗った高速移動中でも安定して5Gの高速な通信サービスが利用できるようになり、さらなる5Gの高度化が見込まれると述べている。

 5Gの高速通信の実現にこだわるドコモだが、実はライバルキャリアと比べてエリアの普及が進んでいない理由もそこにある。au、ソフトバンクではこれまで利用されていた4Gの通信設備を改修して5G対応を進めている。しかしドコモは「4G設備を転用するだけでは5G本来の強みである高速通信ができない」として“なんちゃって5G”を普及させる方針に難色を示しているのだ。次世代の通信規格の醍醐味をユーザーにしっかりと提供するために、手を抜くことはできないというドコモのプライドが伺える。

(Image:yu_photo / Shutterstock.com)

スマホ通信業界のトップであるドコモが後れを取り戻す

 そんなドコモは、5Gの通信基地局の製造で韓国・サムスンと契約を結んだことが報じられている。韓国国内で5G通信網を普及させた実績とノウハウにドコモが期待を寄せていることは明らかで、5G普及合戦で“反撃”に転じる構えを見せたと捉えても良さそうだ。

 総務省が3月19日に発表した「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(令和2年度第3四半期(12月末))」によると、日本国内の5G契約数は545万件だった。79万件だった2020年9月の前回調査と比べて466万件増とおよそ6.9倍に跳ね上がっている。ドコモ自身も3月21日に5Gサービスの契約数が250万契約を突破したことを伝えている。それだけドコモの描く5Gの未来に期待を寄せるユーザーが多いということだろう。
 3月26日からスタートしたドコモの新プラン「ahamo」でも5G回線を利用可能。ahamoは開始直後から申込みが殺到しすぎてトラブルが起きるほどの盛況ぶりなだけに、今後はさらに5Gに期待を寄せるユーザーが増えていくことは間違いない。
 これからの5G競争は、質を軽視しなかったドコモが大きく巻き返してくることになるのかもしれない。シェア争いの様子をしっかりと見守っていきたい。

参照元:時速 90km 以上の高速で走行する複数の車両に搭載した通信端末でミリ波を用いて安定的な高速 5G 通信実験に成功【NTTドコモ

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