Twitter、逃した魚の大きさは? Clubhouseとの買収交渉決裂が発覚

Twitterが音声SNSのクラブハウス(Clubhouse)を相手に、買収について協議していたことがアメリカのメディア・ブルームバーグによって報じられた。クラブハウスがサービス拡充のため資金調達を目指す中で、過去数カ月にわたり行われたとされる買収交渉だったが結果的に決裂。現在はクラブハウスが株式投資と引き換えに追加資金を確保する計画を進めているという。
Twitterでは音声SNS機能「スペース」の正式投入に向けた動きが加速している状況だ。そんな中で、サービスの対抗馬となるであろうクラブハウスを買収する意図は何だったのだろか。

一時は買収交渉が進行したTwitterとClubhouse(クラブハウス)の両社

(Image:Asia Evtyshok / Shutterstock.com)

クラブハウスは日本国内でも2021年1月末頃に大ブレイクした

 ブルームバーグの報道によると、クラブハウスを運営するアルファ・エクスプロレーションはツイッターと約40億ドル(約4,400億円)という金額で買収交渉が行われていたようだ。設立してわずか1年の企業であることを考えると、非常に高い評価を得ていたことが伺える。しかし結果として交渉は白紙となり買収は成立せず。不成立となった理由が「不明」であるという証言も匿名の関係者から漏れてきていることが伝えられている。

 クラブハウスといえば日本国内で流行して以降、芸能人のほか、起業家うあトップクリエイターといった人々も集って配信が行われてきた。流行当初は日頃からITサービスを利用する有名人が活動的だったが一般層にも広がりを見せてきている。現在は少々勢いが落ち着いてきている様子だが、有名になりたいクリエイターにとっては現在多方面で活躍する著名人と関わることができる大きなコミュニケーションツールとして有効活用できるだろう。

(Image:Yalcin Sonat / Shutterstock.com)

クリエイターに直接チップを支払うことが可能に

 そんなクラブハウスは最近、クリエイターに対してチップを支払うことができる「Payments」機能も発表している。クラブハウスを利用するクリエイターがアプリを通じて、他のユーザーから送金を受けられる“投げ銭”的な機能である。このPayments機能を導入することによって、さらなるクリエイターの流入が期待できそうだ。現代のトレンドの先端を走るトップクリエイターがクラブハウスを利用するとなれば、そのクリエイターのファンもユーザーとして入ってくるかもしれない。

 仮に今後クラブハウスの資金調達が成功したとして、その資金を基にクラブハウスはどのような進化を見せてくれるのだろうか。もしかするとTwitterに交渉を持ちかけたのも、Twitterのもつ強みが活かされる何かだったのかもしれない。今はまだその全容が明らかとなっていない話だが、この交渉決裂がTwitterにとって「逃した魚は大きい」という事態にならないといいのだが…。今後もクラブハウスの動向を見守っていきたい。

参照元:ツイッターがClubhouseに4400億円規模の買収を持ちかけていたとの報道【TechCrunch

※サムネイル画像(Image:JLStock / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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