楽天モバイルに5Gの追加電波割り当て! 総務省のお墨付きでプラチナバンド獲得も目前?

5G向けの新たな周波数帯の割当をめぐってNTTドコモ・KDDI(au)・ソフトバンク・楽天モバイルの携帯キャリア4社で激化していた5Gサービスによるシェア争い。そんな中、14日に総務省が5G向けの追加電波を楽天モバイルに割り当てることを発表した。この勢いで、障害物が多い場所でも広いエリアをカバーできる周波数帯の“プラチナバンド”も獲得できる可能性が高まっている。今回は総務省のお墨付きをもらった楽天モバイルの動向について伝える。

約1年で人気キャリアへと成長した楽天モバイル

(Image:Terence Toh Chin Eng / Shutterstock.com)

月1GBまでは無料のRakuten UN-LIMIT VIはあまりギガを使わない人にも人気

 4月14日、総務省は楽天モバイルの携帯電話市場の競争活性化に向けた取り組み状況を評価し、高速・大容量通信規格・5Gへの使用を基本としたうえで、新たに1.7GHz帯(東名阪エリア以外)の追加電波を楽天モバイルに割り当てると発表した。楽天モバイルは、契約会社の乗り換え時に通信カードの差し替えが不要な「eSIM」の普及に積極的な姿勢をはじめこれまでの実績が高く評価され、大手キャリア3社を抑えて追加電波を獲得した。この周波数帯は比較的広い範囲に届きやすいとされ、これまで以上に基地局整備の効率化が進み、楽天モバイルの課題ともいわれていた地方での楽天回線エリアの拡大が期待されている。

 楽天モバイルといえば、2020年4月にキャリア事業へと参入したばかりであることはご存知のことだろう。ライバル3社に比べて歴史は浅く、業界シェアも自社回線のカバー範囲もまだ十分とは言い難い。しかしキャリア参入時に“プラン料金1年無料”という破格のキャンペーンを打ち出し、2021年3月には300万回線を突破した。加えて基地局の拡大にも積極的に投資を重ねており、当初の計画を約5年前倒しし2021年夏頃には人口カバー率96%を達成する見込みだ。まさに人気も実力も現在うなぎのぼりの新進気鋭のキャリアと言える。今回総務省が楽天モバイルへの割当てを決定したのも、そうした積極的な一面が評価され今後に期待を込めてのことでもありそうだ。

(Image:Ned Snowman / Shutterstock.com)

プラチナバンド獲得が郊外ユーザーを囲い込むカギに

 “月のデータ使用量1GBまで無料”という思い切った設定で、楽天モバイルの目玉プランともいえる「Rakuten UN-LIMIT VI」。一部の楽天回線エリア外のユーザーにとっては“不公平”という声も上がっていたが、今回の追加電波獲得で新たな楽天回線エリアの拡大が予想される。もともとKDDIから通信設備を借りてサービス提供を行っていた楽天モバイルだが、現在は順次自社回線へと切り替えを進めており、追加電波獲得という好材料でさらにユーザーを獲得することができそうだ。

 楽天モバイルとしては、この勢いのままプラチナバンドの獲得も果たしたいところだろう。プラチナバンドとは、700MHz~900MHz帯の比較的低い周波数帯のこと。「障害物の裏にも回り込みやすい」という特性があり、楽天モバイルがプラチナバンドを獲得すればさらなるサービス範囲の拡大につながるだろう。
 これまで他社に比べ4G向けの1.7GHz帯、5G向けの3.7GHz帯、28GHz帯の3つの周波数帯しか持っていなかった楽天モバイルだが、5Gの追加電波に続きプラチナバンドも獲得できるか。今後の楽天モバイルの動向に注目が集まる。

参照元:「5G」追加電波、楽天モバイルに割り当て…東名阪以外で使用可能【読売新聞オンライン】

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