サムスン“外折りスマホ”の特許出願! 折りたたみスマホ業界でさらに影響力を拡大か

韓国・サムスンが、“外折り”のスマートフォンの特許を出願していたことがわかった。サムスンといえば韓国のスマホメーカー大手としてこれまでにもさまざまな折りたたみ式スマホをリリースしてきたが、外折りの製品はまだ登場していない。この特許申請が、これからさらにメジャー化していくであろう折りたたみスマホにとって、普及の推進力となるのか逆に普及を妨げる要因となってしまうのか。
今回はサムスンの特許出願から、これからの折りたたみスマホの未来を考えていきたい。

サムスンが折りたたみスマホに関する新たな特許を出願!

(Image:Mariaprovector / Shutterstock.com)

サムスンはすでに複数の折りたたみスマホをリリースしている

 特許情報に強いサイト「Patently Apple」の発見によると、サムスンが申請したのは「スマホの画面が外側に来るように折りたたまれる」外折り型のスマホの特許のようだ。サムスンではすでに内折り型の「Galaxy Fold」や、ガラケーをイメージさせる縦折り型機種「Galaxy Z Flip」等、多彩なタイプの折りたたみスマホを世に送り出している。

 そんな“折りたたみスマホの第一人者”とも言えるサムスンが取り入れた外折りという新たな選択肢。普通に考えると「画面は内側に折りたたんだほうが傷もつきづらいのでは」とも思うのだが、内折りの場合は「保護レイヤーが剥がされる」「異物が混入する」といったディスプレイ破損が相次いでいるのだという。
 一方で外折りスマホでは画面への負荷が減ると言われている。もしかするとサムスンは、考え得るパターンを試したうえで今後自社の折りたたみスマホの方向性を決めたいと考えているのかもしれない。いわば実験機のリリースをもくろんでいるとも考えられる。

(Image:Jack Skeens / Shutterstock.comm)

外折り型はこれまでのスマホと一瞬見間違えることもありそうだ

 外折りスマホの登場はサムスンでは初となるが、実はすでにに中国・ファーウェイが「Mate X」で開発に成功している。その際にファーウェイの担当者は、「内折りには『本体が厚くなり重くなる』デメリットがあるが、外折りにすることで薄く・軽くできる」と説明している。また、外折りで画面に傷がつくのを防止するための保護ケースも存在する。弱点のカバーは万全、といったところのようだ。

 近年はグーグルやアップルでも折りたたみ式の開発が進められているという噂も絶えず、折りたたみスマホはスマホ業界の新たなトレンドとして日に日に存在感を増してきている。また、サムスン自身もこれまで自社内のみで使用していた折りたたみ式ディスプレイを、世界のAndroidスマホメーカーへと供給する方針に転換した、という報道もみられる。これらの情報が事実だとしたら、これから折りたたみスマホはスマホのメインストリームとなることもあり得ないことではなさそうだ。
 しかしひとつ懸念となるのは、今回サムスンが特許を取得した場合、自由に利用できなくなる可能性があることだろう。サムスン一社の範囲で見れば権利が守られてよいことだが、他のメーカーが必要な技術を積極的に使えないような事態に陥ると、折りたたみスマホの開発が先細りとなってしまう可能性もゼロとは言えない。今後の折りたたみスマホの普及は、良くも悪くもサムスンにかかっているのかもしれない。

参照元:サムスンの「外折りスマホ」特許が判明 Galaxy Fold後継機を想定?【Engadget 日本版

※サムネイル画像(Image:Mariaprovector / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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