2021年3月度テレビCM回数ランキング、1位ワイモバイル、2位UQ mobileと格安スマホが上位を占める!

株式会社ゼータ・ブリッジの発表した「2021年3月度 企業別テレビCM放送回数」によると、同ランキングの1位、2位がとある同一業界の企業となったことが分かった。実はこの結果は、「2021年3月」という時期が大きく関係していると予測される。今回は、この2021年3月というビジネスのチャンスに見え隠れする各社の思惑と、強気な数字の裏に隠された、ある“狙い”について考えていきたい。

格安スマホ2社がTOP2を独占!

3月に印象に残っているCMありますか?

 毎日目にする機会のあるテレビCM。「最近このCMやたらと観るな…」なんて思ったことある人も多いだろう。そんなテレビCMの3月度の放送回数(全国地上波25局・BS放送6局合計)のランキングがゼータ・ブリッジによって公開された。
 1位になったのは「ワイモバイル(Y!mobile)」(放送回数6,429回)、2位には「UQ mobile」(放送回数4,549回)、3位にリクルートホールディングスの「スタディサプリ ENGLISH」(放送回数4,396回)が続いた。ワイモバイルとUQ mobileという、いわゆる“格安スマホ”と呼ばれる業界2社のCMがワンツーフィニッシュを飾っているという結果になった。みなさん、「確かに3月は格安スマホのCMを見る機会が多かった」と納得できる結果だっただろうか。

(Image:Ned Snowman / Shutterstock.com)

ワイモバイルは2位の1.5倍近い圧倒的な放送回数で1位となった

 内訳を見ていくと、ワイモバイルの前月順位が7位、UQ mobileが前月9位と、ともに大幅にランクを上げている。3月に大きく広告費を割いたことは一目瞭然だ。それだけ2社は、3月を勝負の月だと位置づけていたのだろう。
 その理由はやはり、相次いでサービスが開始されたキャリア大手3社の新プランの存在にあることは疑いの余地もない。この3月が、過去に類を見ないほど日本人の携帯料金見直しの機運が高まっていた月だと言えるのだ。そんな時期に2社がここまで突出した回数を記録しているのは、「何も手を打たなければ新プランにユーザーが奪われてしまう」という危機感であるように感じられる。“格安スマホ潰し”とまで言われた新プランはそれだけ魅力的であり、格安スマホ各社にとっては脅威だったのだろう。あるいは「実はキャリアの新プランより格安スマホのほうが良い!」という訴求することで、新ブランドへの移動を考えている層を横から奪ってしまおうという魂胆もあったかもしれない。今回の3月のCM攻勢が2社にとって吉と出るか…。4月の各キャリアのユーザー数の推移に注目したい。
 さらにランキングを詳しく見ると、1位のワイモバイルと共に、同ソフトバンク系の新プラン「LINEMO」が7位に入っていることも興味深い。2位のUQ mobileの属するKDDI(au)の新プラン「povo」が20位ということを考えると、トップテンに同系列のブランドが入ることがいかに高い数値なのかわかるだろう。

 ソフトバンクとしては、このユーザー激動のタイミングでワイモバイル、LINEMO両者勝ちを目論んでいるのだろう。逆に言えば、povoの20位はかなりおざなりに感じる。実は、KDDI(au)が本当に力を入れているサブキャリアはUQ mobileということなのか。それともpovoは放っておいても売れるという自信の現れなのか。ソフトバンクとKDDI(au)がまったく違う戦略をとっているが、来月笑っているのはどちらになるだろか、今後の発表が見逃せない。

参照元:2021年3月度テレビCM放送回数ランキング発表 ~格安SIM・スマホ企業が大手携帯キャリア3社を上回る~【ZETA BRIDGE

※サムネイル画像(Image:Ned Snowman / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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