2020年からの新型コロナウイルスの世界的流行でテレワークが普及し、長期休み期間にはオンライン帰省などという言葉も生まれた昨今、ウェブ会議ツールを利用する人はますます増えている。さまざまなウェブ会議ツールが登場しているなかで、その代表格ともいえる「Zoom」は世界中で多くのユーザーを抱え、日本でも人気の高いツールだ。今回はそのZoomにちょっと便利な新機能が登場したのでその機能を紹介しつつ、まだまだ続きそうなコロナ時代でのZoomの今後についても考えていきたい。
プレゼンに便利!書いてもすぐに消える“バニシングペン”機能
アメリカのZoomビデオコミュニケーションズが現地時間4月19日、Zoomの最新版v5.6.3をリリースした。データプライバシー関連のバージョンなので、まだの人はすぐにアップデートすることをお勧めする。
そして特に今回のアップデートで注目されているのは、画面共有時やホワイトボード利用時に使用できる「バニシングペン」という新しいペンツールが追加されたこと。バニシングペンは書き込むと数秒後に消えるので、プレゼンテーション中に説明箇所を強調したい場合などに使うと便利な機能だ。
ほかにもテキスツチャットやホワイトボードなどに入力した内容を参加メンバーのうち誰が閲覧・共有・保存することができるのか確認できるポップアップも追加。さらにチャットで利用できる絵文字が「リアクション」機能でも利用できるようになるなど、細かいけれどより使いやすく便利に進化しているようだ。
バニシングペンはビジネスシーンでの利用はもちろん、友人同士などプライベートで利用する場合にもライブ感があり盛り上がるかもしれないので、この新機能を試してみてはいかがだろうか。
Zoomジャパンの公式ブログによると、Zoomを利用した一日あたりのミーティング参加者数は、2019年12月の時点では全世界で1,000万人だったが、2020年4月には3億人に上り、日本国内でも2020年1月と4月を比べると無料ユーザーのサインアップ数は63倍となったという。
そんな急成長を遂げるなかで、一時セキュリティー問題が取りざたされもしたが、2020年10月に顧客満足度調査を実施する株式会社oricon MEが行った「2020年 Web会議ツールランキング」では「Google Meet」や「Microsoft Teams」など大企業を抑え堂々の1位を獲得し根強い人気を示した。その際に理由としてあげられたのが、「ツールの使いやすさ」だった。
Zoomはこれまでも背景のぼかし機能を追加するなど、細かなアップデートを繰り返してきた。人気の秘密は「あったらちょっと便利かも」という痒いところに手が届く細やかな配慮からくる使いやすさにあるのかもしれない。
今後もZoomは細かなアップデートをし続け、より快適なツールに進化していきそうだ。
参照元:「Zoom 5.6.3」が画面共有機能に書込み後数秒で消える「バニシングペン」を追加【窓の杜】
※サムネイル画像(Image:dennizn / Shutterstock.com)