ドコモ、au、ソフバン、3強時代の終焉か? 楽天モバイルがiPhone取り扱いで勢力図に異変

携帯電話界隈に激震が走った。第4のキャリアとして登場した楽天モバイルが、ついにiPhoneの取り扱いを始めると発表したのだ。楽天モバイルはドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアに対し、低価格の通信料金やいち早く無制限のデータ通信容量を打ち出すなどさまざまな施策を打ち出してきたが、「iPhoneの取扱いがない」ことが楽天モバイルを選ばない理由になっている人も多かった。だが今回、「iPhone 12」シリーズはフルラインアップの4モデル、第2世代の「iPhone SE」も発売されるとあって、ネット上では「キャリア業界の勢力図が変わる」と話題になっている。

大手3キャリアからの乗り換えユーザーも増加?

(Image:Framesira / Shutterstock.com)

先日発売されたiPhone12のパープルも取り扱う

 iPhone 12シリーズの4モデルとiPhone SEはすでに予約受付を開始しており、4月30日から販売される。さらに近日中には14.4以降のiOSがインストールされた「iPhone 6s」以降の機種も正式対応となり、SIMロック解除済みのiPhoneユーザーも楽天回線を便利に使えるように。販売価格は「4キャリア最安値」を謳っており、ネット上では「これはすごいぞ、他のキャリアが食われる」「3大手からの流入が期待できますね。日本でのiPhone取り扱いは大きな武器と思います」など業界勢力図が変わるのではないかと期待の声が上がっている。対象のiPhoneと初めてプランの申し込みで最大20,000ポイントが還元されるキャンペーンも実施しており、新規ユーザーの取り込みに攻勢をかけている形だ。

都市圏はともかく、郊外はまだ十分とはいえないカバー率だ

 iPhoneの取り扱いを歓迎する声がある一方、電波のカバーエリアの狭さがネックとなっている人も多い。現在、4G LTEでは先行3キャリアが人口カバー率99%超えという広いエリアで展開しているが、楽天モバイルは当初、都市部など人口が多いエリアから基地局を展開し、不足しているエリアはauから借り受けて提供している。東京近郊の主要駅などは一通りエリア化したものの、楽天モバイル網が十分ではなく、「圏外」となることも。
 楽天回線エリアは「2021年夏頃までに人口カバー率96%へ拡大予定」としているが、広く安定した通信網を提供できるかどうかがユーザー満足度、ひいては他社からの流入と流出防止につながるだろう。低価格を売りにしたこれまでの販売戦略では、ドコモなどから登場しているオンライン限定のサブブランドと競合してしまうからだ。

 楽天モバイルはどれだけ早く基地局を増やしエリア展開を広げていけるか、今後の動向に注目したい。

参考元:iPhone【楽天モバイル】

k※サムネイル画像(Image:network.mobile.rakuten.co.jp)

オトナライフ編集部
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