アップル「iOS 14.5」のリリースで注射器の絵文字がワクチン接種仕様に?

アップルが、絵文字に時代に即した変更を加えていることを読者のみなさんはご存知だろうか。それが“注射器”の絵文字なのだ。iOS 14.5のリリースで手を加えられたこの絵文字が意味するところは何なのだろうか…。今回は、絵文字から見る世の中の動きや、そうした変化を取り入れ誰もが納得するかたちに着地させるアップルの時代を読む力をご紹介していきたい。

アップルの絵文字が時代を捉える

自社製品をPRするというおちゃめな一面も

 アップルはiOS 14.5のリリースに当たり、変更・新たに登場させた絵文字は複数存在する。“カップル”の絵文字では、2人並ぶ人の肌の色や性別に多様なバリエーションが選択できるように。ハートの絵文字でも、炎に包まれたハートや、包帯でぐるぐる巻きになったハートなど、近年のSNSをはじめとしたネットでの誹謗中傷被害等を連想させるようなものも出てきている。また、マニアックなところでは、ヘッドフォンの絵文字がアップルのヘッドフォン「AirPods Max」のようなデザインにも変わっているようだ。

 そんな中で注目を集めているのが、注射器の絵文字。これまでは採血を連想させるような赤い血で満たされた注射器のデザインだった。しかし今回の変更では青みがかった透明の液体の入った注射器へとデザイン変更されている。これは2020年から世界的に猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症のワクチンをイメージしているといい、アップルはワクチン接種の動きを後押しする目的なのだという。

「マスク姿の人」を検知すると、特定の条件下でiPhoneのロックが解除されるシステムも

 アップルといえば世界中に多くの熱狂的ファンを持つブランドであることは言うまでもない。この絵文字の変更によるワクチン接種の後押しも、まさに世界的な影響力を持つアップルだからこそできる芸当だと言えるだろう。

 アップルのiOS 14.5でのコロナの影響による仕様変更といえば、Apple Watchと連動させて「マスクをしたままiPhoneのロック解除ができる」というものもあった。こちらは、登録ユーザーがApple Watchをつけてさえいれば「マスクを着用した人は誰でもロック解除可能」という落とし穴があり賛否両論ではあったが、技術の最前線を走るアップルらしい挑戦的な試みと捉えることもできる。リリースした機能に不備があっても、致命的なものでなければ、修正を重ねていくことでより良い機能に進化させることができるはずだ。
 今回の絵文字は実際に何か変化を与えるわけではないだろう。しかし、アップルそうした姿勢があるからこそ様々な革新的なものを生み出し続けてきたのだ。「iPhone 13(仮称)」や噂が絶えない折りたたみ式iPhone等、これからアップルが送り出す製品への期待も膨らんでしまう。

参照元:アップルが「注射器の絵文字」のデザインを変更した理由【WIRED

※サムネイル画像(Image:Paul McKinnon / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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