話題となったアップル「AirTag」もしかして失敗!? 販売開始後に訪れた意外すぎる窮地

4月22日に開催され、大きな話題となったアップルの新製品発表イベント。中でもアップルファンの間のみならず世間の注目を集めたのが紛失防止タグ「AirTag」だ。小さなキーホルダーのような外見で、違和感無く家や車の鍵、財布、かばん等につけることのできるスマートなデザインも好評を博している。しかしそんなAirTagだが調査の結果、多くの人が興味を持ってはいるものの、実際に「買った」という人はまだごく一部であることが判明した。今回は、人気先行で購買につながっていない悲しい実情をお伝えしていきたい。

アップルの新たな挑戦・AirTag

(Image:Jack Skeens / Shutterstock.com)

AirTagはiPhoneとともに使用しよう

 そもそもAirTagとは、自分の所持品に取り付けることで置き忘れを防いだり、失くしてしまった際にその位置を特定できるというアイテム。探すときにはiPhoneの「探す」アプリを使用して、タグから音を鳴らしたりiPhone上でその位置を表示したりすることができる。その性質から、単に紛失を防ぐだけでなく自転車や傘のような盗難に遭いやすい持ち物に取り付けて、どこにあるかを把握できるようにする、という使い方を想定するユーザーもいるようだ。

 マーケティングリサーチ会社のMMD研究所が4月24日~27日に実施した「AirTagと忘れ物に関する調査」の結果によると、AirTagに関心を持っている人は全体で39.5%。iPhoneユーザーに限ると47.7%と半数近くが興味を示しているという。
 しかしそんな興味を持っているiPhoneユーザーであっても、「購入した(予約済み)」と回答したのはわずか9.1%という結果に。「購入した」(9.1%)「購入する予定」(14.1%)を合わせても「購入する気はない」の28.5%を上回ることができず、アップルファンにすら「興味はあるけど欲しいとは思わない」と思われていることが判明したのだった。

(Image:Jack Skeens / Shutterstock.com)

かばん等につければ飲食店等を訪れた際も置き忘れを防止できる

 ネット上でもAirTagについて、「様子見かなー欲しいけど」「レビュー待って買おうかな」といった「使った人の評価を聞いてから決める」という層が多く見られた。また、「欲しいけど、特につけるものがないな」と、失くしそうなものに心当たりが無いような人や、中には「AirTag届いたけど、何につけたら良いか誰か教えて」など、勢いで買ってしまったものの用途はまったく考えていなかったという“猪突猛進型”のファンの姿も見られた。
 また、「2個欲しいから4個パック買って誰かと半分こしたい」といった、1個入り・4個入りでの販売しかされていないことを不便に思う意見や、購入したものの「思ってたより大きくて、愛用してる薄い財布に入らないぞ…」と自身のアイテムに入らないサイズ感を嘆く声も聞こえてきた。

 アップルファンといえば、iPhoneの新作が発表された際には、前日からApple Storeの前にファンの行列ができるなど熱狂的なことで知られている。そんな「すぐにでも買いたい」層すら様子見に徹しているAirTagは、果たしてこれから成功できるのだろうか…。
 AirTagは失敗か否か。これからを占う意味でも今後の動向に注視していきたい。

参照元:Apple社「AirTag」への関心度は39.5% iPhoneユーザーの関心度は47.7%うち、予約済みは9.1%【MMD研究所

※サムネイル画像(Image:starry-sky-visual / Shutterstock.com

オトナライフ編集部
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