移住先は東京近郊とリゾート地か

会社に勤めながら、場所を決めずに各地を転々と移動しながら働く人も
東京からの転出先として目立っているのは埼玉、神奈川、千葉の3県。いずれも東京に接する“ベッドタウン”としても人気の関東圏ではあるが、ここにきてさらに増加傾向にあるという。
2019年と比べて2020年中の移転先の1位にあげられたのは、神奈川県藤沢市(東京新聞調べ)。JR湘南新宿ラインを利用しての東京主要部へのアクセスも良く、江ノ島などを有する自然豊かで開放的な場所であることも理由かもしれない。その他東京都外では、神奈川県横浜市や川崎市、千葉県船橋市などが上位にランクインしている。中には茨城県つくば市や栃木県宇都宮市など、東京に隣接していない県への移住も増加している。
地元に戻ったUターン組もいるだろうが、東京中心部に比べて自然が多かったり家賃が抑えられたりというメリットから、これを機に東京を離れたIターンやJターンなどの移住者も多いのではないだろうか。
巷では観光地やリゾート地などで働きながら暮らす「ワーケーション」の動きも見られていることもあり、現に国内のリゾート地として人気高い沖縄県の人口も増加傾向にあるという(ニッセイ基礎研究所調べ)。
緊急事態宣言の延長やワクチン接種の遅れなどから、コロナ禍はまだまだ続いていくだろう。となれば、今後もっと働き方や教育の柔軟化&多様化していくことを考えると、東京の人口はさらに減少していくかもしれない。
【参照元】「東京脱出」4月も止まらず…「一つの町に匹敵する人口」が減少【東京新聞】
※サムネイル画像(Image:marcociannarel / Shutterstock.com)