【Steam】ゲームプレイに必要な推奨PCスペックは?

PCゲームの用オンラインゲームのプラットフォームとして人気のSteamでは、どのくらいのスペックのPCがあると問題なくゲームをプレイできるのだろうか。この記事では、Steamのゲームをプレイするために必要なPCのスペックについて解説する。

【Steam】ゲームプレイに必要/推奨PCスペックは?

SteamはPC用のオンライゲームを販売したり、ユーザーが交流できるプラットフォームである。ゲームを購入するときには、一般ユーザーのレビューだけではなく、PCゲームに詳しいキュレーターのレビューも参考にできるので、ゲームを選びやすいプラットフォームとして人気がある。

また、決済方法が豊富に用意されていて、クレジットカードを持っていない人でも購入しやすい点や、少しプレイしてみてあまり気に入らないゲームは返金もできる点、人気ゲームの格安セールを定期的に開催する点などのメリットが多く、多くのゲームユーザーがSteamでのゲーム購入を選択している。

しかし、Steamでゲームを購入しても、画面がカクカクしてしまう、PCが何度もフリーズするなどの問題を抱えるユーザーも少なくない。Steamで購入したゲームのプレイに問題が生じるのは、PCのスペックが足りていないためである。この記事では、Steamで購入したゲームを快適にプレイするためには、どのようなPCが必要なのか、PCの推奨スペックについて詳しく解説する。

・ゲームによって推奨スペックは違う

実は、Steam全体で推奨するPCのスペックというものはない。その理由は、必要とするPCのスペックはゲームによって大きく異なるためだ。Steamで販売しているゲームの中には、最新のグラフィックを存分に使用した3Dゲームもあれば、1980年代から90年代のファミコンを彷彿とさせるようなドットの2Dゲームもある。

3Dゲームをプレイするためには性能の良いグラフィックボード、略してグラボが必要だが、2Dゲームならグラボがなくてもプレイできる。グラボだけではなく、CPUの性能やメモリサイズもゲームによって違う。

この記事を読んでいる読者は、グラボを必要としないようなゲームではなく、これからある程度のスペックをもつゲーミングPCの購入を検討しているのだろう。

ゲーミングPCを購入する前には、自分がプレイしたいゲームの推奨スペックを事前に調べた上で、予算と照らし合わせて最適なものを選ぶようにしよう。

・システム要件を確認すれば推奨スペックがわかる

必要なPCのスペックは、Steamのゲームごとの販売ページに記載されている「システム要件」を調べるとわかる。たとえば、こちらの画像は、「Biped」というゲームの販売ページに記載されているシステム要件である。

「Biped」のシステム要件

「Biped」の販売ページを下にスクロールするとシステム要件がある。システム要件には、そのゲームをプレイするために必要な最低のシステム要件と、推奨されるシステム要件が、OS、プロセッサー(CPU)、メモリ、グラフィック(グラボ)、ネットワーク、インストールに必要な空きストレージが記載されている。その他に「Controller recommended」と記載されていれば、キーボード操作ではなくコントローラーで操作した方が良いゲームだとわかる。

人によって好みのゲームの傾向がそれぞれ違う。スペックの高いPCを購入すればどのようなゲームにも対応できるが、それなりに金額も必要になる。PCを購入する前には、必ずプレイしたいゲームのシステム要件を調べた上で、予算と相談しながら快適にプレイできるPCを選ぶようにしよう。

【Steam】ユーザーに人気のPCスペックは?

実際にSteamユーザーはどのようなスペックのPCを使っているのか気になっている方もいるだろう。Steamユーザーにとくに人気の高いPCのスペックを紹介する。

【スペック①】OS

PCのOSの種類と言えば、まずはWindowsにするかMacにするか悩むところかもしれない。PCゲームを楽しむためのPCを購入するのであれば、OSはWindows一択だろう。SteamにもMacOS向けのゲームはあるにはある。しかし、MacOSに対応しているゲームの数は少ない。

また、MicrosoftはXboxを発売してゲームにも力を入れているので、Windowsの機能にもゲームに対応した機能が搭載されているが、MacOSはゲームにあまり力を入れていない。MacOSはモニタと一体型だが、高度なグラフィックを使っている3DゲームにはMacのスペックは足りない。

Macユーザーが気晴らし程度にスペックの低いゲームを楽しむ程度なら良いが、本格的にゲームを楽しみたいのならOSはWindows一択である。

WindowsのOSはWindows7のサポートが2020年に終了して、現在のサポート対象のOSはWindows8.1とWindows10である。Windows8.1も2023年にサポート終了予定なので、これからゲーミングPCを購入するのであればWindows10一択である。また、実際にSteamユーザーの90%以上が現在利用しているのはWindows10である。

【スペック②】HDD/SSD容量

PC用ゲームの多くが高度なグラフィックを利用していることから、ストレージの空き容量もかなり必要である。Steamでゲームを購入しているユーザーの多くは、HDDもしくはSSDの空き容量が255GB以上ある状態で購入している。

ゲームを大量に購入していたり、ゲーム以外の用途でもPCを利用している場合には、PCの空きストレージの容量に余裕がなくなっていることもあるだろう。Steamユーザーの約4分の1は1TB以上の容量のあるHDDを利用している。

必要に応じて、ストレージ容量の増設もしくは1TB以上の外付けHDDの利用も検討しよう。

【スペック③】CPU

CPUのスペックは周波数とコア数で決まる。周波数はCPUが情報を処理する際の信号の速さで、Steamユーザーの多くは3GHz以上のスペックをもつCPUを搭載したPCを使っている。インテル製のCPUであればCorei5以上になる。ゲームによってはCPUの推奨スペックがCorei7のものもあるので、ゲームごとの推奨スペックをよく確認した上でPCを選ぼう。

コア数はCPUが同時に処理できる作業の数である。コア数が多いと当然処理できる作業量は増えるが、PCの価格もそれなりのものになってしまう。Steamユーザーの半数弱は一般的なスペックであるCPU4コアでプレイしている。約4分の1のユーザーは6コア、1割程度のユーザーが8コアである。

【スペック④】メモリ

CPUとともにPCのスペックの重要な要素がメモリである。メモリとは作業台にたとえられることもあり、メモリの容量で同時並行してPC上で処理できる作業量が決まる。ゲームはオフィスソフトなどと違い、同時並行して処理しなければならない情報量が格段に多い。

グラフィックスで背景画像やキャラクターを動かしながら、コントローラーやキーボードからの操作の処理も瞬時に行う。ゲームの展開に応じた場面展開や、敵キャラも登場させなければいけない。

狭い作業台(メモリ容量)では処理が追いつかずに、PCがフリーズする原因にもなってしまう。やはり、ゲームごとに推奨されるメモリ容量は確保したいところである。メモリ容量も多ければ多いほど良いのはいうまでもないが、メモリ容量を必要以上に多くしてしまうと使用電力量が増えてしまいオーバースペックになりかねない。

プレイするゲームの種類に応じてメモリも適切に選ぶことが大切だ。

実際にSteamユーザーが使っているPCに搭載されているメモリ容量は、半数近くが16GBである。8GBというユーザーは4分の1程度しかいない。ゲーミングPCを用意するのなら、16GBはあった方が無難だろう。

【スペック⑤】グラボ

グラボとはグラフィックボードのことで、グラフィックカード、ビデオカードと呼ばれることもある。グラボにはは、モニターに画像や映像を表示させる役割がある。独立した部品として搭載することもできるが、CPUにもオンボードグラフィックというグラボが搭載されている。

PCゲームや高度な動画処理をしない場合には、オンボードグラフィックでも十分である。しかし、オンボードグラフィックだけでは、3Dゲームをプレイするためには性能が不十分なので、ゲーミングPCを購入する時にはグラボの性能も良くチェックした方が良い。

グラボはデスクトップであれば交換や増設可能だが、ノートPCは自分で交換できない。PC購入時によく確認しよう。

Steamユーザーに人気のグラボはGTX 1060が1割強程度、ついで1050 Tiが1割弱。グラボの予算は3万円程度が平均的なところだ。

【スペック⑥】モニタ

グラボにこだわったとしても、モニタの性能が追いつかなければ、ゲームで描かれている美しいグラフィックスの再現はできない。現在のモニタの最高スペックは解像度が4Kや8Kのものも登場しているが、Steamユーザーでそこまでのスペックのモニタを利用しているユーザーは少ない。

Steamユーザーが使っているモニタの主流はフルHDの解像度であり7割近くが利用している。次に多いのが1366×768の解像度である。これは、数年前までのノートPCの一般的な解像度で、まだPCの買い換え時期にならないユーザーが多いためだと思われる。

フルHDよりも高スペックのモニタを使っているSteamユーザーもいることはいるが、爆発的に増えているかというと、そういうわけではない。今後、モニタを買い換える予定があるのなら、4Kや8Kモニタを購入するよりは、フルHDモニタのゲーミング用で144FPSまで表示可能な144Hzモニタの購入をオススメする。

【Steam】プレーしたいゲームのPCスペックが足りているかを確認するには?

Steamのゲーム販売ページには、推奨スペックが記載されているが、自分のPCのスペックを把握していない人もいるだろう。Steamでこれから購入してプレイしたいゲームのスペックに自分が持っているPCが足りているかどうかを、簡単に調べられる方法がある。その方法を解説する。

・プレイ可能かを確認できるサイト「Can You RUN It」を利用する

Steamで購入できるゲームが、今使っているPCでできるかどうかを簡単に調べる方法とは、「Can You RUN It」というサイトを利用する。「Can You RUN It」では、ゲームタイトルを選ぶと、サイトに接続しているPCのスペックを調べて、そのゲームが動作するかどうかを調べてくれる。

このサイトを使えば、自分のPCのスペックをよく把握していなくても、プレイしたいゲームタイトルで遊べるかどうかを簡単に調べられるので、ゲームの購入前に必ず調べておこう。調べ方は次の通りだ。

「Can You RUN It」のサイトにアクスして、「1)」の入力欄にゲームタイトルを入力する。すると、入力したワードに関連するゲームタイトルが表示されるので、調べたいゲームを選択してクリックする

「Can You RUN It?」をクリックする

次のページで、選択したゲームの詳細が表示される。もう一度「Can You RUN It?」をクリックする

「Detection.exe」というプログラムがダウンロードされるのでダブルクリックして実行する

調査が始まる

結果が表示される

スペックが足りない場合には、何が足りないのか結果の表示ページで教えてくれる。必要な部品も紹介してくれるので、必要に応じてスペックを増強しよう。

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