中古iPhone市場に異変!? 5年近く前の旧型機種の売れ行き好調の理由とは

現代のデジタルデバイスはまさに日進月歩で、次々に新たなテクノロジーが誕生している。それはスマートフォンの世界においても例外ではなく、ディスプレイやカメラの性能、ストレージの容量にバッテリーの持ち具合等、様々な面でユーザーにとって便利なデバイスへと進化し続けている。しかしそんななかiPhoneの中古販売市場で、特定の年代より前の機種の人気が高まっていることが明らかになった。今回は、この時代だからこそとも言える中古iPhone市場の人気の動向についてお伝えしていきたい。

中古iPhone市場で旧型機種が売れているのはなぜ?

中古iPhoneのトレンドにも世相が反映された(中古スマホのECサイト「にこスマ」調べ)

 中古スマホのECサイト・にこスマで5月10日に発表された「中古iPhone販売数ランキング」によると、4月1日~30日の間に最も販売数が多かった機種は「iPhone 8(64GB)」だったという。さらに2位には同じくiPhone 8の256GB、3位は「iPhone SE(第1世代)(64GB)」となった。

 ワンツーフィニッシュを決めたiPhone 8が発売されたのは2017年、3位の第1世代のiPhone SEはさらに古く2016年だ。毎年新機種が発売されているiPhoneながら、それだけ昔の機種が人気となっていることを意外に思う人もいるかもしれない。
 実は、これらの機種には“とある共通点”があるのだ。

(Image:franz12 / Shutterstock.com)

インカメラでユーザーの顔を識別するFace ID

 その共通点とは、どの機種も指紋による生体認証機能の「Touch ID」が搭載されていることだ。なんとトップ3をはじめ、10位までにランクインしているうちの8機種がTouch IDを有している。Touch IDの次の生体認証機能として2017年に登場した「Face ID」を持つ機種は6位「iPhone XS(64GB)」と7位「iPhone XS(256GB)」の2機種のみとなった。これはまさにコロナ禍で街中ではマスクが必須になったことで、Face IDよりもTouch IDの需要が高まったことの証左と言えるかもしれない。

 iOS 14.5からApple Watchと連携させることでマスクをつけたままFace IDのロック解除ができるようになるなど、アップル側としても突然訪れた未曾有の事態で露呈してしまったFace IDの弱点のカバーに注力している。しかし「ユーザーがApple Watchを着用してさえいれば、ユーザー以外のマスク姿でもロック解除できる」という問題が残っていたりと、まだ改善の余地が残っていることも間違いない。
 果たしてアップルは、このコロナ禍で大きく変化した生体認証機能のニーズに今後どのように応えていくのだろうか。そんなアップルのスタンスは、「iPhone 13(仮称)」でひとまずの方向性を示してくれるはずだ。新作iPhoneの発表を、心して待ちたい。

参照元:【2021年4月】中古スマホ販売数ランキング【にこスマ

※サムネイル画像(Image:BLGKV / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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