楽天モバイル「Rakuten Link」iOS版が仕様変更でiPhoneでの通話やSMSが無料じゃなくなる!?

新型iPhoneの取り扱いやiPhone 6sでも利用できるようになったことで、一気にiPhoneユーザーを取り込んだ「楽天モバイル」。2021年5月11日時点で申し込み者数は410万人を突破したそうだ。しかし、ここにきてイヤなニュースが飛び込んできた。それは2021年6月15日から、iOS版の通話アプリ「Rakuten Link」の仕様が変更され、これまでと同じようには電話したりSMSを利用できなくなるというもの。iPhoneではもうタダ電話することができなくなってしまうのだろうか? 

iOS版の「Rakuten Link」アプリの仕様が変更される!

「楽天モバイル」は月1GBまでなら0円で維持でき、通話アプリ「Rakuten Link」を利用することで、電話がかけ放題となるのが大きな魅力となっている。しかも、2021年4月から新型iPhoneの取り扱いを開始し、旧型のiPhone 6sでも利用できるようになったため、iPhoneユーザーの取り込みにも成功。2021年5月11日時点での申し込み者数は410万人を超えたという。

そんな大人気の楽天モバイルが、2021年5月13日に「【重要】Rakuten LinkアプリiOS版の仕様変更に関するお知らせ」をリリースした。その内容は、通話アプリ「Rakuten Link」のiOS版の仕様を2021年6月15日から大幅に変更するというもの。今後は「Rakuten Link以外からの電話はiOS標準の電話アプリに着信するようになる」そうだが、もうiPhoneでタダ電話することができなくなるのだろうか? 今回は「Rakuten Linkアプリ」iOS版の仕様変更で、今後iPhoneの楽天モバイルユーザーが注意したいポイントを確認しておこう。

(Image:network.mobile.rakuten.co.jp)

楽天モバイルのリリースでは、2021年6月15日から、Rakuten LinkアプリiOS版の仕様が変更されると書かれている。「音声通話の着信」と「SMS送受信」が仕様変更されるそうだが、具体的にはどうなるのだろうか?

Rakuten Link以外の電話はiOS標準の電話アプリに着信!

それでは気になるiOS版「Rakuten Link」アプリの仕様変更を確認してみよう。まず、音声通話の“発信”については変更がなく、“着信”だけが大きく変更される。具体的には、これまではすべての電話が「Rakuten Link」アプリに着信していたが、2021年6月15日からは、固定電話やRakuten Linkを利用していないスマホからの電話は、「iOS標準の電話」アプリに着信するようになる。もちろん、Rakuten Linkアプリを使って折り返し電話(発信)をすれば、今までどおり無料で通話できるが、あわててiOS標準の電話アプリで折り返し電話をかけてしまうと、所定の通話料がかかってしまうのだ。十分気を付けよう。

また、今回の仕様変更でとくに注意したいのが“海外からの着信”だ。今後は海外からの電話もiOS標準の電話アプリに着信してしまうため、国際電話の着信は、その国・地域別の従量課金がかかることになる。

■Rakuten Linkアプリの音声通話「着信」の変更点

【変更前】すべての電話が「Rakuten Link」アプリに着信
【変更後】Rakuten Link以外の電話(国際電話を含む)は「iOS標準の電話」アプリに着信する
※Rakuten Linkからの電話はRakuten Linkに着信する
※国際電話は着信でも料金がかかる

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音声通話の着信に関して、これまではすべての電話が「Rakuten Link」アプリに着信していたが、6月15日からは固定電話やRakuten Linkを利用していないスマホからは、「iOS標準の電話」アプリに着するようになる

(Image:network.mobile.rakuten.co.jp)

Rakuten Linkアプリ同士の着信・発信は今まで通り無料で利用できる。※「0180」「0570」などから始まる他社接続サービス、一部特番「188」への通話は、そもそも無料通話の対象外である

SMSもiOS標準のメッセージアプリで送受信される!

次に、SMSの送受信に関する仕様変更を確認しよう。これまではRakuten Linkを使用していないスマホからのSMSも、Rakuten Linkで送受信できたが、2021年6月15日からはRakuten Linkアプリ以外からのSMSは「iOS標準のメッセージ」アプリで送受信することになる。

iOS標準のメッセージアプリでSMSを“受信”する場合は無料だが、“送信”する場合は日本国内同士は70文字/3円(税込)、海外と日本の間では70文字/100円(不課税)の料金がかかるので、十分注意したい。もちろん、Rakuten Link同士のSMSなら、これまでどおり無料で送受信できる。

■Rakuten LinkアプリのSMSの変更点

【変更前】Rakuten Linkを利用していないスマホからのSMSも「Rakuten Link」アプリで送受信可能
【変更後】Rakuten Linkを利用していないスマホからのSMSは「iOS標準のメッセージ」アプリで送受信する
※「iOS標準のメッセージ」アプリでSMSを送信するとお金がかかる

(Image:network.mobile.rakuten.co.jp)

これまではすべてのSMSがRakuten Linkアプリで送受信できたが、2021年6月15日からはRakuten Linkアプリ以外からのSMSは「iOS標準のメッセージ」アプリで送受信する(送信は有料)

(Image:network.mobile.rakuten.co.jp)

「iOS標準のメッセージ」アプリでのSMSの送信は有料となる。日本国内同士は70文字/3円(税込)、海外と日本の間では70文字/100円(不課税)の料金がかかるので要注意!

いかがだろうか? iPhoneで楽天モバイルを運用している人にとっては、ちょっと面倒くさいRakuten Linkアプリの仕様変更になるが、Rakuten Linkで電話をかけるときはこれまでどおり無料なので、受信するときだけ注意すればいいだろう。また、SMSもRakuten Link同士なら無料だし、そもそもLINEで連絡を取っている人のほうが圧倒的に多いと思うので、さほど問題はないはずだ。なお、AndroidについてはRakuten Linkの仕様変更はないので、これまでどおり電話もSMSも無料で使い放題である。

●楽天モバイル(公式)は→こちら
●楽天モバイル「【重要】Rakuten LinkアプリiOS版の仕様変更に関するお知らせ」は→こちら

文=すずきあきら/編集・ライター

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