IT業界新卒就職人気企業ランキング、1位は不動のNTTデータ、富士通を抑えて2位に入ったのは?

「楽天みん就 2022年卒IT業界就職人気企業ランキング」が、「楽天みん就」に登録している2022年卒業予定の大学生・大学院生を対象に行われた。今回の人気企業ランキングで楽天グループが総合ランキングの2位に輝いており、楽天グループの魅力は、サービスのユーザーだけでなく、社会に出て働こうとしている就活生にも届いているようだ。4月に社名を「楽天」から「楽天グループ」へと変更した勢いそのまま、グループ全体で急成長を図りながら拡大を続ける“楽天経済圏”。今回は、人気企業ランキングから見る国内の経済圏争いの動向について考えていきたい。

楽天グループ、就活生の人気企業ランキングで2位を獲得!

これから入る若手が将来の企業を支える戦力となるのだ

 クチコミ就職情報サイト「楽天みん就」で実施された「楽天みん就 2022年卒IT業界就職人気企業ランキング」では、「仕事の魅力」「会社の魅力」「雇用の魅力」「採用活動の魅力」「志望職種」という5つの観点の回答を楽天みん就がポイント化。総合ランキングのトップ150や各観点での上位企業を公開した。
 総合ランキング1位は、北米最高峰のモーターレース「インディカー・シリーズ」の冠スポンサーを務めていたり、ゴルフ、マスターズを制覇した松山英樹と3年間のスポンサー契約をしたことでも有名な、NTTデータ。同調査が2010年に始まって以来、12年連続の1位となった。2位には楽天(現在は楽天グループ)がランクインし、こちらも2020年の調査と変わらない順位に。さらに3~5位の富士通、SCSK、伊藤忠テクノソリューションズも順位をキープし、1~5位までは2年連続で同じ顔触れとなった。

各業界で成長著しい楽天グループ。「楽天みん就 2022年卒IT業界就職人気企業ランキング」結果概要(楽天みん就調べ)

 総合ランキングで2位となった楽天は、「『女性』×『文系』」でNTTデータを抑えて1位を奪取したことをはじめとくに文系学生からの支持が顕著な様子を示した。さらに「成長性が高そう」のランキングで外資系コンサル等に続いて4位に選ばれたり、「実力があれば若いうちから活躍できそう」ランキングでも4位に入ったりと、企業や社員の成長力への期待感が高いことが伺われた。

 たしかに楽天といえば、企業の成長ぶりが著しいことはいうまでもない。2020年にはそれまで格安スマホに属していた楽天モバイルがキャリア業界に参入を開始。既存のユーザー数や恵まれた電波帯といった既得権益に守られた“3大キャリア”の牙城を崩すべく、グループ全体で投資を惜しまず楽天モバイルの成長に期待を寄せている状況だ。
 また、このコロナ禍でECサイトの需要が急騰し楽天市場の取扱高は3兆円を突破。加えてECサイトの需要増やキャッシュレス決済の普及が進んだことで、楽天カードも2020年度通期(1月~12月)のカードショッピング取扱高が11兆円を超えている。他の企業が大きく新型コロナウイルス感染症のあおりを受ける中、主要事業が急激な成長を遂げたことも学生からの支持を集めた理由かもしれない。

 現在の就活生の中ではイメージが薄いかもしれないが、筆者のような野球好きのサラリーマン世代から見れば「半世紀ぶりに新規参入の壁を破った企業」というイメージをもつ人もいるだろう。
 イメージが形成される理由は異なるが、サラリーマン世代にも就活生世代にも「チャレンジングな企業」という認識を得ることに成功している楽天グループ。次はどのような成功でそのイメージを補完してくれるのだろうか。ワクワクしながら楽天グループ・楽天経済圏の成長を見守っていきたい。

参照元:2022年卒 IT業界新卒就職人気企業ランキング│総合ランキング【楽天みん就

オトナライフ編集部
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