ドコモがスマホ業界を席巻する?

現在計画中の「Economy」が登場すれば、どのニーズでもドコモが最適解となるのか注目だ
たしかにahamoはこれまでのプランと比較すれば圧倒的に安いプランであることは間違いない。しかし各社の発表した新プランはahamo、auの「povo」、ソフトバンクの「LINEMO」ともに申し合わせたように20GB設定となっており(楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」は従量制)、「20GBもいらないからさらに安くしてほしい」といった声があったことも事実だ。そうしたユーザー層を切り捨てず取り込もうとしているのだろう。
では「このドコモの動きをライバルキャリアも導入するか」と考えると、それは無いようにも思われる。なぜならドコモと違いau・ソフトバンクには「UQモバイル」「ワイモバイル」というサブブランドが存在するからだ。
これまで「大容量ユーザーはキャリア、小容量ユーザーは格安スマホ」というメインブランドとサブブランドの住み分けをしてきた2社が、“20GB”という線引きの曖昧な容量のプランに踏み込んだことも驚きなのだ。そこからさらに小容量プランに踏み込んでしまうと、完全にサブブランドの縄張りを荒らしてしまうことになるだろう。
ドコモとしてもそれをわかっていて、ライバルキャリアの踏み込めない部分を攻めてきたのかもしれない。もしも現在計画中のEconomyプランがahamo同様に魅力的なプランとなれば、「どのニーズでもドコモが最適解」となる日が来ることになるだろう。これからのドコモのシェア推移に注目していきたい。
参照元:ドコモ「ahamo」が100万契約突破、さらに「小容量、超低廉な料金」も準備【価格.com】
※サムネイル画像(Image:yu_photo / Shutterstock.com)