世界のスマホシェアに大異変「ファーウェイ」トップ5から陥落、国内シェアも3位に後退

中国国内のスマートフォンメーカーのシェア争いは、日本よりもよほどシビアなようだ。なんと、これまで世界のスマホシェアでトップを争っていたファーウェイ(HUAWEI)がトップ5に入ることができず、中国国内市場に限って見ても新興メーカーが台頭してきているのだ。ファーウェイの勢いは弱まってきていると言わざるを得ない。そしてその凋落の裏にはアメリカの存在が深く関わっていると見られており…。今回は、世界のスマホシェアにも大きな影響を与えた一件や、その後に起こり得る影響についてお伝えしていきたい。

ファーウェイ、世界シェアトップ5を守れず

ファーウェイのスマホ展開は世界中に広がっている

 2020年に突如襲ったコロナ禍で、世界のヒト・モノの移動が完全にストップ。世界中の製造業で、他国から入ってくるはずだった部品が調達できず生産計画に大きな影響を与えた。スマホメーカーも無関係とはいかず、世界中で半導体不足に悩まされることになった。
 しかし2020年後半から続々と生産体制が整うように。調査会社・カナリスの発表によると、年間では2019年と比べ7%の減少を余儀なくされたスマホ出荷台数も、10~12月期に限れば前年同期比で2%の減少に留まる回復傾向を示していた。さらに2021年1~3月期は前年同期比27%の増加と大幅に回復。同じく調査会社のIDCによれば、その出荷台数は3億4,600万台にも上ったとされている。

 しかし回復基調の各スマホメーカーの世界シェアで見ると、世界の5G通信網を牽引していた中国・ファーウェイが2021年1~3月期の出荷台数で1,860万台、世界シェア5.3%とトップ5から陥落。2020年には1位となった四半期もあったが、ここ数年続くアメリカからの制裁強化による半導体調達が難航したことが原因と見られている。またファーウェイ自身も重点事業をスマホ以外の分野に移しつつあることも報じられている。

日本でもシャオミをはじめさまざまな中国メーカーのスマホが購入できる

 またファーウェイは中国国内シェアも大幅減となった。前年同期には出荷台数3,010万台で41%を占めていたシェアも、1,490万台に落ち込み市場シェアは16%に激減。1位Vivo(ビボ)、2位OPPO(オッポ)といった新興のライバルメーカーに抜かれ国内3位に転落したのだった。

 中国メーカーのスマホは、近年日本でも存在感を放っている。安価ながら高性能というコストパフォーマンスの高さが人気を呼び、ソフトバンクから販売されている5G対応ながらほぼ2万円という圧倒的なコスパを誇る「Redmi Note 9T」(シャオミ)なども注目の的だ。
 中国国内・世界全体で行われる中国メーカー同士のシェア争いは、もはやファーウェイ一強ではなく戦国時代と言えるだろう。その勢力図は、日本で展開されるスマホのラインナップにも影響を及ぼしたとしても不思議ではない。今後は隣国のスマホシェアも気にかけながら、日本国内のシェアの動向に注目していきたい。

参照元:ファーウェイ、スマホ世界トップ5から陥落の衝撃【東洋経済オンライン

※サムネイル画像(Image:J. Lekavicius / Shutterstock.com)

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