恋愛や結婚などを目的とする出会いのためのマッチングアプリ「Omiai」で、個人情報が流出する事件が発生した。警視庁によると、詳しい被害状況は調査中ということだが、最大171万人分の会員の画像データが流出した可能性が高いことがこれまでに分かっており、運営元のネットマーケティングが謝罪している。
マッチングアプリで登録会員の個人情報が流出
4月28日午後、会員情報を管理するサーバーに不審なアクセスがあったことが確認された。直ちに調査が進められ、20日から26日の間に複数回にわたり、会員情報の画像データが外部に流出したことが判明した。これらの画像データは、ユーザーが提出した運転免許証、健康保険証、パスポート、マイナンバーカードなどの表面の画像データで、本人確認や年齢確認のために提出を求めていたものだった。最大で171万1千人分が流出した可能性が高い。
今回盗み取られた可能性があるのは、2018年1月31日から2021年4月20日までにOmiaiで年齢確認審査書類を提出した人の画像データだという。報道によれば21日の時点で情報を悪用された被害は確認していないとしている。
しかし「Omiai」は人気のマッチングアプリとあり、会員数600万人と業界でも最大規模。流出したのは最大171万人分というが、今後の捜査によってはさらに増える可能性もゼロとは言えないだろう。これまでに情報の不正流用などは確認されていないということだが、運営元も警察に相談するなどして対応を進めている。