マッチングサービス・Omiai、不正アクセスでユーザーの顔写真流出!犯人の目的不明で恐怖増す?

恋愛や結婚などを目的とする出会いのためのマッチングアプリ「Omiai」で、個人情報が流出する事件が発生した。警視庁によると、詳しい被害状況は調査中ということだが、最大171万人分の会員の画像データが流出した可能性が高いことがこれまでに分かっており、運営元のネットマーケティングが謝罪している。

マッチングアプリで登録会員の個人情報が流出

 4月28日午後、会員情報を管理するサーバーに不審なアクセスがあったことが確認された。直ちに調査が進められ、20日から26日の間に複数回にわたり、会員情報の画像データが外部に流出したことが判明した。これらの画像データは、ユーザーが提出した運転免許証、健康保険証、パスポート、マイナンバーカードなどの表面の画像データで、本人確認や年齢確認のために提出を求めていたものだった。最大で171万1千人分が流出した可能性が高い。
 今回盗み取られた可能性があるのは、2018年1月31日から2021年4月20日までにOmiaiで年齢確認審査書類を提出した人の画像データだという。報道によれば21日の時点で情報を悪用された被害は確認していないとしている。

 しかし「Omiai」は人気のマッチングアプリとあり、会員数600万人と業界でも最大規模。流出したのは最大171万人分というが、今後の捜査によってはさらに増える可能性もゼロとは言えないだろう。これまでに情報の不正流用などは確認されていないということだが、運営元も警察に相談するなどして対応を進めている。

 今回盗み出された画像データのうち、過半数となる約6割を運転免許証画像データが占めているというが、誤提出されたマイナンバーカードの画像も1件含まれているという。これについて運営元は「本来年齢確認審査書類として禁止しているマイナンバーカード裏面画像データが誤って当社へ提出された事によるもの」としているが、このユーザーは下手したら、マイナンバーを使用したなりすましにより、不正な行政手続きが行われてしまうなどの被害も「絶対にない」とは言い切れない。簡単にマイナンバーカードの情報を外に出さないよう、あらためて注意が必要だ。
 そして、今回の事件の最も恐ろしい点は、“データ流出のうち、約6割以上が免許証の画像”というところにある。著名人でもない個人の写真を盗み出して、一体何に使うつもりなのだろうか……?犯人の目的に皆目検討もつかず、余計に気味が悪い事件である。
 クレジットカード情報や銀行口座の情報を狙ったのだとすれば金銭目的の事件だと一目瞭然だが、単なる個人情報も狙われるようになったのだとするならば、恐ろしい時代になってきた。今後は何気ない個人情報でも提出する先はしっかりと選んでいきたいものだ。

参考元:婚活アプリ「Omiai」不正アクセス 171万人分画像データ流出か【NHKニュース

※サムネイル画像(Image:fb.omiai-jp.com

オトナライフ編集部
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