「楽天モバイル」利用動向調査で分かった、半年間でシェアを3倍に拡大していることが判明!

楽天モバイルの成長が著しい。今回発表された個人向け携帯電話利用者の利用動向調査で、キャリア参入からわずか1年で無視できないレベルのシェアを獲得していることが明らかになった。“プラン料金1年間無料”のキャンペーンや“データ1GBまで0円”の従量制プランなど思い切った戦略が功を奏した格好だ。今回は今後もアンリミットな成長が続くであろう楽天モバイルについてお伝えしていきたい。

楽天モバイル、半年間で一気にシェアを3倍に拡大

(Image:Ned Snowman / Shutterstock.com)

楽天モバイルは2020年にキャリア業界へと参入した

 マーケティング調査等を行うICT総研は5月26日、「2021年 MVNO格安SIMの利用者動向調査」の結果を発表した。その内容によれば、利用している通信会社のブランドはドコモが28.5%、au系25.2%(au21.7%、UQモバイル3.5%)、ソフトバンク系23.2%(ソフトバンク15.8%、ワイモバイル7.4%)、楽天モバイル7.3%、MVNO(格安スマホ各社)15.8%となった。また、この調査は4月26日から5月2日に実施されているため、ドコモの「ahamo」をはじめキャリア各社の新プランのユーザーが少なからず見られた点も、過去調査と異なる点であると伝えている。

 ここで注目したいのは前述の通り楽天モバイルだ。業界シェア7.3%とキャリア4社の中では最下位。3位・ソフトバンクとも倍以上の開きがあり、1位のドコモと比べればほぼ4倍だ。まだ業界では強い影響力を持っているとは言い難い。
 しかし一方で高い成長力を持っていることも事実。MMD研究所が11月に発表した「2020年11月通信サービスの利用動向調査」では、シェアはわずか2.5%だった。別の調査であるため正確な比較は難しいかもしれないが、半年ほどで3倍近くに拡大している点は驚異的と言ってもいいだろう。

キャリア各社は5Gの通信基地局の設置に注力している

 楽天モバイルはデータ使用量1GBまで0円の従量制プラン「Rakuten UN-LIMIT VI」の話題性も後押しし、3月9日には累計契約申し込み数が300万回線を突破するなど現在人気がうなぎのぼりの状態だ。加えて4月末にはiPhoneの取扱いを開始。日本でも人気の高いiPhoneは、ライバルキャリアの抱えるiPhoneユーザーの獲得にあたって非常に大きな役割を果たすことが期待される。
 キャリア参入以降かなりのハイペースで進めていた自社回線エリアの拡大も、夏頃には人口カバー率96%到達が見込まれている。さらにはこれまで既存のキャリア3社が占めていた“プラチナバンド”と呼ばれる電波がすみずみまで届きやすい周波数帯の再割り当ても、総務省の開催する有識者会議が再配分を支持するなど、「楽天モバイルプラチナバンド獲得」への動きが強まっている。

 様々な追い風を受けてそのシェアをどこまで伸ばしていけるのか。今後も楽天モバイルの成長から目が離せない。

出典元:2021年 MVNO格安SIMの利用者動向調査【ICT総研】

※サムネイル画像(Image:network.mobile.rakuten.co.jp

オトナライフ編集部
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