NTTも研究を進めている、充電不要の技術

世界中で増え続けるスマホの電力使用量は、携帯会社にとっても大きな課題だ
充電問題に頭を悩ませているのは、ユーザーばかりではない。今、世界の総データ量は爆発に増加している。アメリカの調査会社・IDCによると、今後3年間で生まれるデータの総量は過去30年間の累計を上回る見通しなのだという。スマホやパソコンなどの電子機器は電子が回路を動かしているが、大量のデータを動かすには大きな電力が使用する。
この電力問題を解決するためにNTTは電子回路ではなく光回路を使い、消費電力を抑える研究を進めている。2019年には光を使った半導体の基礎技術開発に世界で初めて成功し、注目を集めていた。この技術を応用すれば、スマホの充電が1年間不要になる可能性があるのだという。
通信業界の進歩は著しく、驚くべきスピードで進化し続けている。10年前には想像もできなかったことも、今では当たり前のことだ。世界中で繰り広げられている熾烈な技術開発競争は、激化する一方。充電不要スマホは案外早く、登場するかもしれない。
そんな便利な世の中の到来を、今から楽しみに待つことにしたい。
参照元:Wi-Fi電波で発電 充電不要スマホの実用化も期待【河北新報オンラインニュース】