今までの投稿動画は違法?「初音ミク」のYouTubeでの収益化が解禁に、「PCL」規約に明記

「初音ミク(はつねみく)」を始め、数々のボーカロイドを手掛けてきたクリプトン・フューチャー・メディアが、2021年6月1日、公式にアマチュアクリエーターによるYouTubeでの収益化を解禁すると発表した。これまでも「ニコニコ動画」では大量に初音ミクの動画が投稿されてきたが、これはいったいどういうことなのか? 今回は素朴な疑問について解説しよう。

えっ!? 今までの投稿動画は違法だったの?

(Image:crypton.co.jp)

 2021年6月1日、クリプトン・フューチャー・メディアは、ボーカロイド(VOCALOID)など歌声合成ソフト用音源「初音ミク」「鏡音リン」「鏡音レン」「巡音ルカ」「MEIKO」「KAITO」を使ったYouTubeへの投稿動画において、アマチュアクリエーターが「YouTubeパートナープログラム」を利用して収益化することを解禁すると発表した。
 このニュースを聞いて「えっ!? 今までだって山のように初音ミクの動画が投稿されていたし、歌だって聞けてたよ?」と不思議に思う人も多いだろう。もしかすると「これまでの初音ミクの動画って違法だったの?」と勘違いしてしまうかもしれない。しかし、これまでボーカロイドの創作活動については「PCL」というガイドラインによって、非営利のアマチュアクリエーターがネットに動画を公開することは認められていた。じゃあ、このニュースって何なのか? チンプンカンプンな人も多いだろう。そこで、今回はこの発表によって、今後ボーカロイドを使った動画投稿において何がどう変わるのかを解説する。

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ボーカロイドを代表する歌声合成ソフト「初音ミク」。リリースから10年以上経過しても、その人気は衰えない(写真は「初音ミクV4X」)

(Image:crypton.co.jp)

クリプトン・フューチャー・メディアでは、キャラクター利用ガイドライン「ピアプロ・キャラクター・ライセンス(PCL)」で、非営利の創作動画であればネットで公開することを認めていた

YouTubeでのボーカロイド創作動画の収益化が解禁に!

 そもそもボーカロイド(VOCALOID)は、音声合成ソフトウェアと、コンピューターで楽曲を作る際、メロディに合わせて自然な歌声を合成できる技術の総称である。そんなボーカロイドを一躍有名にしたのが、クリプトン・フューチャー・メディアの「初音ミク」だ。初音ミクが登場すると、アマチュアクリエーターはこぞって「ニコニコ動画」に楽曲をアップロードして人気を博した。彼らは「ボカロP」と呼ばれ、その後プロになった者も多い。 
 実は、これまで「ニコニコ動画」における動画の収益化は「PCL」でも明文化されていたが、「YouTube動画」に関しては収益化について触れられていなかったのである。しかし、現在ではYouTubeで収益を上げるYouTuberの活動が顕著になってきた。そこで、今回「PCL」にもアマチュアクリエーターがYouTubeパートナープログラムに加入すれば、個別に許可を取らずにキャラクターや音声を使った動画を収益化できると明記したというわけだ。もちろん、公序良俗に反する動画や、商品のイメージを損なう動画は対象外となる。

(Image:piapro.jp)

こちらが、YouTube動画の収益化を明記した「PCL」。今後はYouTubeでも、アマチュアクリエーターがボーカロイドを利用した動画で収益を上げることが可能となる

 いかがだろうか? 今回のニュースがどういう意味を持つかお分かりいただけただろうか? 今後は、初音ミクなどのボーカロイドを使った動画の投稿で収益を上げることが可能になった。これでアマチュアクリエイターも、より力の入った動画を作成するモチベーションに繋がるだろうし、動画のクオリティーが上がれば視聴者にとってもうれしい限り。クリプトン・フューチャー・メディアは、これまでもクリエイターを応援する立場を貫いてきたが、今回の発表もまさにそうだと言える。これからは、YouTubeにおいても初音ミクたちボーカロイドが輝く動画が増えていくことだろう。

●クリプトン・フューチャー・メディア(公式)は→こちら
●piapro「キャラクター利用のガイドライン」(公式)は→こちら

※サムネイル画像(Image:crypton.co.jp)

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