近年様々な場面で目にするようになった「フェイクニュース」という言葉。単なる友人との雑談の中でちょっと間違ったことを伝えてしまった程度であれば大した影響は出ないだろう。しかしツイッターやフェイスブックのようなSNSでは、ちょっとした情報であっても瞬く間に拡散され多くの人に広まってしまうのだ。そんなフェイクニュースの拡散を抑えるための機能が、今回新たにツイッターで見つかったことについてお伝えしていきたい。
ツイッターが3種類の警告ラベルの実装を検討中か

音声チャットルーム「スペース」や「Ticketed Spaces」「Twitter Blue」頻繁に新機能の発表実装を行なっているTwitter
リサーチャーのJane Manchun Wong氏がツイッターに投稿した内容によると、ツイッターはフェイクニュース対策の一環として「最新情報を見る」「情報収集する」「誤解を招く表現」という3段階の誤報警告ラベルの実装準備を進めているようだ。ツイッターはこれまでも、未読記事の載ったツイートをリツイートしようとすると「まず記事を読んでみませんか?」と表示する機能を導入していた。今回準備している機能もそれに類するものだろう。
Wong氏が例として提示した内容では、「一酸化二水素(水)60gを一気に飲んで、今は気分が悪い」というツイートに対し、水の情報について「最新情報を見る」というラベルがつけられている。さらに「あと12時間で、世界の一部が暗闇で覆われます。期待してください」というツイートには、「世界の一部が暗闇で覆われます」を日没の話であると読み取り、タイムゾーンの情報について「情報収集する」というラベル、論理的な誤りを含んだ「私は食べる。亀は食べる。したがって、私たちは亀なのです」というツイートには「誤解を招く表現」のラベルが表示されていることを示した。