ポイント運用サービスランキング、3位PayPay、2位Tポイント、を抑えて支持された1位は?

アナタはスマホ決済やネットショッピングでもらったポイントで、簡単に投資体験ができる「ポイント運用(投資)」をご存じだろうか? 証券会社に口座を開設せずとも、運用したポイントが勝手に増えると評判なのだ。アイネット証券の調査によると、ポイント運用ランキングの3位はPayPayボーナス運用、2位はTポイント投資だが、果たして1位に輝いたのはどこなのだろうか?

「ポイント運用」ランキング1位は55.7%の「楽天ポイント運用」!

大手銀行の普通預金金利は史上最低水準の0.001%に留まっている。とはいえ、いきなりリスクのある株や投資信託に手を出すのは勇気がいるだろう。そこで今注目されているのが、PayPayやd払いなどのスマホ決済やネットショッピングなどでもらえるポイントを使った「ポイント運用(投資)」である。わざわざ証券会社に口座を開かなくても、もらったポイントで手軽に数百円から投資できるため、急速に利用者を増やしている。しかも、特別な知識やテクニックがなくても勝手にポイントが増えると評判だ。アナタも何となく気になっているのでは?

そんななか、株式会社アイネット証券が、2021年2月に20代〜60代のポイント運用経験者1,164人を対象に、「ポイント運用の実態」を調査した。その結果、ポイント運用ランキングで3位になったのは15.9%の「PayPayボーナス運用」、2位は22.6%で「Tポイント投資」、そして1位に輝いたのは55.7%の「楽天ポイント運用」であった。しかも、ポイント運用している人の71.9%が利益が出ているという。そこで今回は、この調査結果を元に、今流行りのポイント投資がどんなものなのか紹介しよう。

この調査で1位にランクされたのは「楽天ポイント運用」だった。3位以下はPayPayボーナス運用、dポイント投資、au PAYポイント運用が15%前後で拮抗している(アイネット証券調べ)

ポイント投資した71.9%が利益が出ているという結果に! 利益が出なかったと答えた人も、たまたまマイナスの時期だった可能性もある(アイネット証券調べ)

【第5位】au PAY(Pontaポイント)

現在、au PAYの利用でもらえるのは「Pontaポイント」だ。ファミマでの買い物やリクルート系のWebサービスで貯めたり使ったりすることができるが、au PAYアプリではこのPontaポイントを「ポイント運用」か「ポイント投資」のいずれかで運用できる。

まず、「ポイント運用」は証券会社の口座は不要で、100pt以上1pt単位でPontaポイントを運用することができる。もちろん手数料は無料だ。au PAYによれば、すでにポイント運用の利用者は50万人を突破しており、96.8%の人がポイント増を達成(2019年4月〜2020年12月の調査)しているという。もちろん、ポイント投資で増やしたPontaポイントは、そのままau PAYでの支払に利用できるのがうれしい。

一方「ポイント投資」のほうは「auカブコム証券」の口座開設が必要になる本格的な投資。自分で投資信託商品を選んで投資することなるので、「ポイント運用」のようにお手軽ではない。手数料は無料だが、投資信託の運用管理費用は別途必要になる点は注意したい。

au PAYのホーム画面を下にスクロールすると、「ポイント運用」と「ポイント投資」のアイコンが確認できる(左写真)。「ポイント運用」でも、ポイントを簡単に増やすことができる(右写真)

(Image:kabu.com)

ポイント投資のほうは「auカブコム証券」の口座開設が必要。本格的な投資信託を現金の代わりにPontaポイントで運用するるイメージだ

【第4位】dポイント投資(dポイント)

NTTドコモが提供するdポイントを、スマホのd払いアプリやWebサイトで運用するのが「dポイント投資」だ。証券会社の口座は不要で手数料も無料。100ptから100pt単位で運用ができ、上限は1回あたり20万ptまでとなっている。d払いアプリのホーム画面で「dポイント投資」を選択したら、「おまかせ運用」か「テーマで運用」のどちらかを選んで運用するdポイント数を入力するだけでOKだ。

ちなみに「おまかせ運用」はその名の通り“おまかせ”だが、ハイリスクハイリターン型の「アクティブ」とローリスクローリターン型の「バランス」の2種類からコースを選べる。一方の「テーマ運用」では「日経平均株価」「新興国」「クリーン・エネルギー」「米国大型株」「金(ゴールド)」などから投資商品を選択して投資することになる。なお、dポイント投資では「期間・用途限定」のポイントでは運用できない点には注意しよう。

もし、証券会社で本格的な投資をしたいなら、1万円以上からほったらかし運用できる「THEO+docomo」や、100ptから株を購入できる「日興フロッギー+docomo」なども用意されている。

d払いアプリのホーム画面を下にスクロールして「ポイント投資」をタップ(左写真)。「ポイント投資をはじめる」を押そう(右写真)

「おまかせ運用」か「テーマで運用」のどちらかを選ぶ(左写真)。運用するdポイントの数値を入力すればOK!(右写真)

【第3位】PayPayボーナス運用(PayPayボーナス)

PayPayボーナス運用はPayPayアプリでポイントを増やせるサービス。利用者の95.9%が運用益を出し、平均運用損益は+18.5%もあるという。2021年4月には利用者が300万人を突破しているそうなので、今はもっと上位にランクされているかもしれない。実際のPayPayボーナス運用はPayPay証券が行っているが、口座を開く必要はなく手数料も無料。また、PayPayボーナス運用は1ptから好きな金額で運用できるが、PayPayボーナス以外のPayPayマネー、 PayPayマネーライト、PayPayボーナスライトでは運用できない点には注意したい。

PayPayボーナス運用は、PayPayアプリのホーム画面にある「ボーナス運用」をタップし、短期運用向けの「チャレンジコース」か長期運用向けの「スタンダードコース」のどちらかを選んでポイントを追加すればいい。ちなみに、PayPayボーナス運用では、毎月定額の積立投資ができる「自動追加」を選ぶことも可能となっている。

なお、筆者が実際にPayPayボーナスを運用した方法や結果についてはこちらで確認してほしい。

PayPayボーナス運用は、PayPayアプリのホーム画面のアイコンから申し込める(左写真)。2つあるコースのどちらかを選んだら、運用するPayPayボーナス数を入力して追加すればOK(右写真)

【第2位】ネオモバ/SBI証券/BitFlyer(Tポイント)

CCCが運営するTポイントはTSUTAYA、ファミマ、Yahoo!ショッピング、PayPayモールなどで、幅広く貯めたり使ったりできるポイントサービス。そんなTポイントでも株や投資信託、FX、ビッコインなどでポイント投資ができる。Tポイントは受け皿となるスマホ決済アプリがないので、基本的には証券会社に口座を開設して運用することになるが、1pt〜100pt程度で投資することが可能となっている。

まず、株式は「ネオモバ(SBIネオモバイル証券)」の口座開設が必要になる。通常、株は100株単位での購入となり最低でも数万円の資金が必要だが、ネオモバでは1株・500円から株が買える。また、サービス料は220円かかるが、毎月200ptが付与されて実質20円となる場合も。同様に、外貨の売買ができるFXもネオモバで投資できる。最低5円から取引可能で、1,000通貨まではスプレッド(手数料)が0円となる。

投資信託はSBI証券の口座開設が必要になる。手数料は無料で100円から投資信託商品の購入が可能だ。さらに、Tポイントでは「BitFlyer」に無料会員登録すれば、100ptから仮装通貨のビットコインに交換することも可能となっている。

(Image:tsite.jp)

Tポイントは株、投資信託、FX、仮装通貨など、幅広い投資に利用できるのが魅力。ただし、いずれの場合も、基本的に証券会社の口座を開く必要がある

(Image:sbisec.co.jp)

SBI証券の口座を持っていれば、Tポイントと連携することで、投資でTポイントを貯めたり使うことができる

【第1位】楽天ポイントクラブ「楽天ポイント」

2014年から開始された楽天ポイントは、2020年9月には累計発行ポイント数が2兆ptを突破するなど、日本を代表する最強のポイントシステムとなっている。その楽天ポイントは、「楽天ポイントクラブ(RakutenPointClub)」というアプリやWebサイトからポイントを運用することができる。具体的には「ポイント運用」と「ポイント投資」の2つがあるほか、2021年3月には「ビットコイン」の運用も可能になっている。

まず、「ポイント運用」では証券会社の口座開設は不要で手数料は無料。100pt以上から運用できる。値動きの荒い「アクティブコース」と安定的な値動きの「バランスコース」の2つからコースを選んで、ポイント数を入力すればOKだ。楽天ポイント運用は、誰でもゲーム感覚で手軽に始められるので、2020年11月時点ですでに300万人を突破。今回の調査でランキング1位になるのも納得であろう。

これに対し「ポイント投資」は、まず楽天証券で口座を開設する必要があり、実際に国内株式、投資信託、バイナリーオプションといった投資商品をポイントで購入して運用をすることになる。なお、筆者が実際にポイント運用した方法やその結果についてはこちらで確認してほしい。

(Image:point.rakuten.co.jp)

楽天ポイントクラブはスマホアプリやWebサイトからでもポイント運用が可能だ。初心者は証券会社の口座開設がいらない「ポイント運用」から始めてみよう

ポイント投資のメリット・デメリットを確認!

いかがだろうか? ポイント運用は、投資未経験者でも手軽に始められるため、これから投資をしてみようと思っている人の事前体験としておすすめだ。ただし、もらったポイントとはいえ、損失が出る可能性もあるので、実際にポイント投資を始める前に、メリットとデメリットを覚えておこう。

まず、ポイント投資はスマホ決済やネットショッピングなどでもらった数百円分のポイントで投資体験ができる。もちろん、投資なので損失が出る可能性もあるが、ポイントならさほど惜しくないだろう。また、わざわざ証券会社に口座を開設しなくていいのも大きなポイントとなっている。

【メリット】
・もらったポイントで投資できる
・現金と違って失ってもダメージが少ない
※数百円から投資ができる
・証券会社の口座不要で簡単
※一部ポイント統治は口座の開設が必要
・現金での投資の訓練ができる

【デメリット】
・必ずしも儲かるわけではない
※損失が出る場合も!
・手数料を取られる投資もある

出典元:【ポイント運用って利益出るの?】ポイント運用経験者の4割以上が「現金での投資や資産運用に興味を持った」と回答!その理由とは…?【株式会社アイネット証券】

●楽天ポイント運用(公式)は→こちら
●Tポイント運用(公式)は→こちら
●PayPayボーナス運用(公式)は→こちら
●au PAYポイント運用(公式)は→こちら
●dポイント投資(公式)は→こちら

文=藤原博文/編集・ライター

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