バカ売れして発注が追い付かないと噂の冷凍自動販売機「ど冷えもん」ってなんだ?

コロナ禍で外出・外食の自粛が要請され、多くの飲食店がテイクアウトやデリバリーを行うようになった。しかし、メニューの内容によってはテイクアウトに向かないものもある。時間が経つと風味や食感が損なわれる料理、例えばラーメンがその代表的な一例だ。太麺ならまだしも、細麺は非常に伸びるのが早い。デリバリーなんてしようものなら、食べる頃には麺が汁をたっぷりと吸い、お世辞にもうまいラーメンとは言えない状態になってしまう。

では、細麺をメインに扱っているラーメン店はどうすればいいのだろうか。無理やりデリバリーを行って“まずいラーメン”の烙印を押されるわけにはいかない。そこで現れた救世主が新兵器「ど冷えもん」である。

人気すぎて発注追い付かず!? ラーメン店の救世主「ど冷えもん」とは

噂の冷凍自販機「ど冷えもん」がこれか! 東京・新宿『大平軒』にお邪魔して筆者撮影

 ど冷えもんとは、コロナ禍での飲食店側のニーズに応えた“冷凍自動販売機”である。ラーメンのようにデリバリーではおいしさが損なわれてしまう料理を、冷凍した状態で販売することによって、自宅でおいしく味わってもらうための新兵器である。ネーミングはさておき、ありそうでなかった、飲食店にとっては救世主的な存在だろう。
 新宿で人気のとんこつラーメン店「大平軒」では、早速ど冷えもんを導入しているようだ。店の前にどんと立つど冷えもんにはメニューの写真が並んでおり、メニュー下に書いてある数字を、横のパネルで入力するとラーメンや餃子が購入できる仕組みだ。商品を購入すると、ガチガチに冷えたラーメンがパックに入って出てくる。これを持ち帰り、スープを解凍して麺を茹でれば、あっという間に本格的な豚骨ラーメンが完成というわけだ。

 人と対面することなく、出来たての味が安心安全な環境で食べられる。なんとも画期的なマシンである。現在は全国から注文が殺到しており、発注が追い付いていないとのこと。なにかと先行きが不透明な日本の現状を考えると、当然の人気っぷりなのかもしれない。

限定と言われるとどうしてもポチしてしまう。今夜は昔ながらの醤油ラーメンを食す!

 ど冷えもんを製造しているのはサンデン・リテールシステム株式会社。自動販売機や冷凍・冷蔵ショーケースの製造販売を行う企業だ。コロナ禍にぴったりなど冷えもんだが、実はアフターコロナでも大活躍できるポテンシャルを備えている。1つは、無人販売のため人件費が削減できるという点だ。通常であれば、店が開いている間しか売上を伸ばすことができなかったが、ど冷えもんがあれば人が働かなくとも24時間オープン状態。人件費を抑えながらビジネスチャンスを増やせるのだ。また、冷凍のため食品ロスの削減にも貢献できる。人件費と食品ロスが減るのであれば、アフターコロナでも十分に活躍できる。1時間早く店を閉め、あとはど冷えもんに任せて……といった働き方改革にもなりそうだ。

 コロナ禍のみならず、大きな可能性を秘めるど冷えもん。これからの普及に期待したい。

●冷凍自動販売機 『ど冷えもん』【サンデン・リテールシステム株式会社】(公式)は→こちら

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