デザインを一新した「Android 12」の気になる新機能まとめ! 2021年8月登場予定

毎年行われているAndroid OSの大型アップデート。2021年8月以降に最新のAndroid 12が正式に登場する予定である。それに先立ってGoogleは、2021年5月19日Android 12のベータ版を公開した。セキュリティ強化はもちろんデザインも大幅に刷新されているほか、便利な新機能も満載だ。そこで今回は、気になるAndroid 12の新機能を紹介しよう。

2021年8月以降に登場するAndroid 12とは?

(Image:sdx15 / Shutterstock.com)

 2021年6月現在のAndroid OSは「11」が最新だが、2021年8月以降には早くも「12」が登場する予定なのはご存じだろうか? すでにGoogleでは2021年5月19日にAndroid 12のベータ(試作版)を発表しており、今後どのような機能が盛り込まれるのか、ある程度は確認することができるようになっているのだ。もちろん、セキュリティ機能は強化されデザインも刷新されているぞ。そこで今回は、いずれアナタのAndroidスマホにも搭載されるであろうAndroid 12の気になる新機能を確認してみよう。

Android史上最大のデザイン変更を実施!

 Android 12でまず注目したいのが、Android史上最大のデザイン変更が実施されていること。とくに新たなデザイン言語「Material You」を導入したことで、システムの色や光、動きなども大幅に見直されている。また、「Material You」の導入に合わせて、タップ、スワイプ、スクロールなどの操作が新しいアニメーションになっていることにも注目。このアニメーションは流れるように動くだけでなく、パフォーマンスやレスポンス、バッテリー効率などが、従来のものよりかなり向上しているという。

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Android 12ではデザインを一新している。タップやスワイプなどのアニメーションも、流れるように動く

壁紙を選べば自動的に全体をカラーコーディネイト

 Android 12ではテーマを元にした新しいcolor extraction(色抽出)エンジンを導入している。壁紙を選択するとOSが自動的にどの色が見栄えがいいか判断して、通知シェード、ロック画面、ウィジェット、音量コントロールなど、OS全体をカラーコーディネイトするため、これまでにない斬新なデザインを実現できるのだ。
 また、Android 12ではすべてのウィジェットが角丸でフラットなアイコンになっている。ウィジェットのAPIも強力なものになり、ダイナミックなウィジェットを置けるため、ホーム画面を自分流にカスタマイズできるようになる。

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テーマを元にした新しいcolor extraction(色抽出)エンジンで、壁紙を選択すると自動的に見栄えがいい色を判断してOS全体に適用してくれる

(Image:blog.google)

ウィジェットは四角い単調なものではなく、ダイナミックなデザインのウィジェットを置くことが可能になった

 Android 12では、「Material You」の導入によって、通知シェードやクイック設定パネル、電源メニューなどのシステムデザインも新しいものに変更されている。たとえば、通知シェードは見やすくするために、複数の通知を重ねて表示するようになっているし、クイック設定パネルは、Wi-FiやBluetoothはもちろん、Google HomeのコントローラーやGoogle Payも表示されるようになっている。

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クイック設定パネルはGoogle HomeのコントローラーやGoogle Payも表示される(写真左)。また、通知シェードは複数の通知を重ねて表示できる(写真右)

カメラとマイクのアクセス表示を導入

 iPhoneのiOS 14でも同じような機能が採用されているが、Android 12でも、カメラとマイクを利用している場合は、ステータスバーにそれぞれのアイコンが表示されることになった。これは、万一、スマホが乗っ取られたり、不正なアプリが勝手にスマホのカメラやマイクにアクセスしようとしたときに、それをすぐに確認できるための機能である。しかも、Android 12では、カメラとマイクのタイルを導入。タイルをタップすると、どのアプリもカメラやマイクにアクセスできないようにすることも可能となっている。このようにAndroid 12では、盗聴や盗撮のリスクを減らすことができるのだ。

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アプリがマイクやカメラにアクセスしていることが分かるように、利用中はステータス バーの右上に新しいインジケーターが表示される

スマホが自動車のデジタル・キーになる

 Android 12では「digital car key」という機能も搭載される予定だ。これはスマホで車の施錠&解錠、エンジンの始動などを実行できるようにするもの。たとえば、離れた場所からエンジンを始動したり、車に近づいただけで自動的に車を解錠してくれる優れものである。この「digital car key」ではUWB(超広帯域無線)という技術を使っており、Google「Pixel」やサムスン「Galaxy」と、BMWの一部車種で使用できるようになるという。

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スマホが車のキーになる。ただし、使えるのはPixelやGalaxyスマホと一部のBMWだけのようだ

スマホがテレビのリモコンになる

 Android 12ではリモコン機能も搭載する予定だ。テレビのリモコンがなくても、テレビの番組切り替えができるだけでなく、複雑な映画や動画のタイトルやパスワードなども、スマホ側で簡単に入力して、検索することができる。なお、 Android 12のテレビリモコン機能は、Google TV を含むAndroid TV 搭載デバイスで利用可能となっている。

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スマホがテレビのリモコンになるほか、サインインするときのパスワード入力などもスマホ側でできるのが楽チン!

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※サムネイル画像(Image:sdx15 / Shutterstock.com)

文=すずきあきら/編集・ライター

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