iOS 15で注目したい新機能まとめ! iPhone 6sや第1世代SEにも対応するのが凄い

定期的にバージョンアップが繰り返されている「iOS」。2021年6月現在はiOS 14.6が最新版だが、2021年秋にはメジャーアップデートの「iOS 15」が登場する予定だ。しかも、このiOS 15は5年以上前に発売されたiPhone 6sや第1世代SEまで適用されるという。そこで今回は、iOS 15で注目したい6つの新機能を紹介しよう。

iPhone 6sや第1世代SEまで適用できるiOS 15とは?

(Image:apple.com)

 2021年6月7日、Appleはオンラインで開催された開発者向けカンファレンス「WWDC21」において、iPhoneの新OS「iOS 15」の概要を発表した。2021年7月にベータ(試作)版、2021年秋には正式版をリリースする予定だという。iOS 15はFacetimeや通知などに大きな変更があり、より安全で快適なものになっている。しかも、今回のiOS 15は、2015年9月発売のiPhone 6sや2016年3月発売の第1世代iPhone SEまで適用されるのが凄い。古いiPhoneユーザーも利用できるので、今回はiOS 15で注目したい6つの新機能を紹介しよう。

■iOS 15注目の新機能

(1)FaceTimeがビデオ会議「Zoom」のように使える
(2)「SharePlay」で動画や音楽を友だちと共有できる
(3)写真の文字をテキスト化できる「LiveText」機能
(4)マップが3Dになってルート案内も使いやすく!
(5)通知機能を刷新して邪魔な通知を制限できるように!
(6)ウォレットで鍵や身分証明書を保存できる

■iOS 15対応機種

・iPhone 12/12 mini/12 Pro/12 Pro Max
・iPhone 11/ 11 Pro/ 11 Pro Max
・iPhone XS/ XS Max/XR/X
・iPhone 8/8 Plus
・iPhone 7/7 Plus
・iPhone 6s/ 6s Plus
・iPhone SE 第1世代/第2世代
・iPod touch(第7世代)

(Image:Cincila / Shutterstock.com)

iOS 15は2015年9月発売のiPhone 6sや2016年3月発売の第1世代iPhone SEでも適用される

FaceTimeがビデオ会議「Zoom」のように使える

 iPhone同士で利用できる無料通話アプリ「FaceTime」。現在でもビデオ通話をすることはできるが、iOS 15ではこのFaceTimeの機能を拡張して、「Zoom」のように複数のユーザーが同時に参加してビデオ会議ができるようになる。また、FaceTimeリンクを使うと、カレンダーアプリで事前予約を入れて、他のユーザーを招待することも可能だ。さらに、FaceTimeがAndroidやWindowsパソコンでもブラウザで動作するようになるため、「FaceTime=iPhoneユーザーのみ」という縛りもなくなるのである。

(Image:apple.com)

FraceTimeでビデオ会議が可能に! しかも、AndroidやWindowsパソコンユーザーも参加できるので、もうZoomはいらなくなるかも!?

「SharePlay」で動画や音楽を友だちと共有できる

 iOS 15の新機能「SharePlay」を使うと、Facetimeで通話しているときに、再生している動画や音楽などを共有できるようになる。つまり、同期されたコンテンツを共有して、友だちと一緒に映画や音楽などを楽しむことができるのだ。ちなみに、SharePlayでは、ブラウザ、写真はもちろん、Apple AirPlay、AppleTV、Apple Music、Disney+、ESPN+、HBOMax、Hulu、TikTokといったストリーミングコンテンツも視聴できるようになっている。

(Image:apple.com)

友だちとFaceTimeで一緒に動画を共有できるようになる。また、音楽やフォトアルバムなども自由に共有できる

 iPhoneのカメラでは写真を撮るだけでなく、QRコードなども読み取れるが、iOS 15では新たに「Live Text」機能を導入する。たとえば、手書きメモや看板などから文字(テキスト)を選択すればコピー&ペーストできるほか、撮影した写真でも文字を認識できる。ほかにも、ショップの店名から、そのお店の詳細や電話番号を調べて直接電話をかけたりすることも可能になるのだ。ただし、Live TexはA12 Bionic以降のチップを搭載したモデル限定の機能となる。

(Image:apple.com)

iPhoneのカメラを使えば、写真に写っている文字をテキストとして認識でき、お店の看板から直接電話をかけたりできるようになる

マップが3Dになってルート案内も使いやすく!

 iOS 15では「マップ」アプリの3D表示や夜間表示が可能になっており、ナビゲーションも横断歩道や自転車レーンなどの詳細なデータを確認できる。また、AR(拡張現実)機能を使って目的地の道順を案内したり、電車やバスなどの公共交通機関の乗り換え案内ルートをマップにピン留めして、AppleWatchに更新情報を送信することも可能となるのだ。ただし、現状では日本の地図は3D表示に対応していないし、マップアプリの3D表示は、A12 Bionic以降のチップを搭載したモデルでないと利用できない点は残念だ。

(Image:apple.com)

iOSの地図でも3D表示が可能になる(写真上)。また、AR機能で道順を案内したり(写真左下)、マップにピン留めした公共機関のルートをAppleWatchに送信できる(写真右下)

通知機能を刷新して邪魔な通知を制限できるように!

 iOS 15では「通知」機能も大幅に見直されている。まず、通知の外観が一新され、連絡先の写真やアプリアイコンが大きくなって識別しやすくなった。次に「集中モード」を用意することで、通知やアプリを制限できるようになる。具体的には通知フィルターをかけるために、「おやすみ」「パーソナル」「ワーク」「スリープ」といったステータスを選択し、それぞれのステータスに合わせた通知やアプリを許可できるのだ。たとえば仕事中「ワーク」に設定すれば、仕事に関係ない通知は届かなくなるので、余計な通知を気にせず仕事に集中できるようになるだろう。

(Image:apple.com)

まず、通知は写真やアプリアイコンが大きくなって見やすくなった(写真左)。ステータスを選ぶことで、通知やアプリに制限をかけられる(写真右)

ウォレットで鍵や身分証明書を保存できる

 iOS 15ではウォレットの機能が拡張される。身分証明書、スマートホームやホテルの鍵などをスキャンし、暗号化したうえでローカルに保存できるようになるため、よけいなIDカードや鍵を持ち歩く必要がなくなるのだ。ただし、現状では米国の一部の州に住んでいる人だけが利用できる機能。日本でどこまで対応できるのかは不明だ。

(Image:apple.com)

iPhoneのウォレットに運転免許証や自宅の鍵(スマートホームの場合)などを登録できる機能が追加された

●Apple「iOS 15 Preview」(公式)は→こちら
●Apple「Newsroom」(公式)は→こちら

※サムネイル画像(Image:viewimage / Shutterstock.com

文=小沢陽子/編集・ライター

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