高速道路での事故原因の第1位、実は「スピードの出し過ぎ」ではないことが判明!

大型連休やお盆など、車の走る量が増えると耳にするのが事故のニュース。「ワゴン車の運転手がスピードの出し過ぎによりハンドル操作を誤ったことが原因」などというフレーズをよく聞く。そのため、高速道路での事故原因は速度超過が最も多いだろうから、流れに乗って必要以上に出し過ぎなければ大丈夫だと思っていた。ところがどうやら違うらしい。

80%以上がドライバーの不注意によるもの

(Image:TK Kurikawa / Shutterstock.com)

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 警察庁交通局が発表した「令和2年中の交通事故の発生状況」によると、2020年中の高速道路における事故原因の第1位は、約45%を占めた「前方不注意」だった。続いて2位は約24%の「動静不注視」。これは、「見てはいたけど、危険はないと判断し事故を起こした」というもの。例えば「見てはいた。でも、まさか前のクルマがブレーキをかけるなんて思わなかった」というような状況を指す。
 そして3位は約12%の「安全不確認」で、一時停止や徐行をしたものの、十分な安全確認をしなかったため、相手車両を見落としたり、発見が遅れたりした結果、事故にいたったようなケースだ。高速道路では、合流地点や車線変更などで事故を起こすと、これに該当されることが多い。ここまでで、全体の80%以上を占めているのだ。

(Image:Andriy Blokhin / Shutterstock.com)

事故原因にならないよう、運転中のスマホ操作は諦めよう

 さらに紹介すると、4位がハンドル操作などを誤る「運転操作不適」で、5位が「進路変更」となった。ニュースでよく聞くスピードの出しすぎに関してだが「最高速度違反」が全体の約0.8%。そして、制限速度内で走ってはいたが、状況に応じて安全な速度で走行しなかったという「安全速度違反」は約1%に過ぎないという結果だった。だからと言ってスピードを出していいのではなく、前方不注意や安全不確認をはじめとする運転者の不注意による事故が大部分を占めているのだから、速度制限を守ったうえでもっと気をつけるべきことがあるというわけだ。

 最近は、カーナビやスマホなどの操作をちょっと行ったすきに、前方のクルマが減速していて「おっと!」となる機会が増えているようだ。運転をするときは、他の作業は一切しないようにして、運転だけに集中できる環境を作ることが重要。そして思わぬ事故に巻き込まれないためにも、常に車間距離を広めにとるようにして、周囲の車の動きも考慮しながら幅広い視点を持つようにしたい。
海に山にとドライブを楽しむのにうってつけの季節がせまってきている。「ながら運転」はせずに安全運転で出かけよう。

参考元:高速の「事故原因」の定番「速度超過」はじつはわずか! もっと注意すべき「違反」とは【WEB CARTOP

※サムネイル画像(Image:TK Kurikawa / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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