ワーキングウェアで知られる「ワークマン」が、近年注目を集めているのは読者の中にもご存知の方も多いだろう。では、そんなワークマンのライバルはいったいどこなのだろうか。それを調べた調査結果がこのたび発表され、注目を集めている。今回は、急成長を遂げるワークマンの前に立ちはだかる競合店舗についてお伝えしていきたい。
ワークマンユーザーの意識調査の結果が発表される
ワークマンが、工場や工事現場に勤める人たちが作業服を買いに来る店舗、というイメージはもはや過去のもの。アウトドア・スポーツ・レインウエアの専門店「ワークマンプラス」を2018年に展開して以降、キャンプやスポーツを目的とした関連商品や、日常で着られるカジュアルウェアを求めて来店する人も多いのだ。
そんなワークマンのライバルを明らかにすべく、ロイヤル顧客の反応可視化ツールを提供するスパコロは6月15日、7日に実施した「競合探索調査 ワークマン編」の調査結果を発表した。
それによると、「買い物のときワークマンの他に候補にあがる店があるか」という設問に対し、61.7%が「ある」と回答している。さらにワークマンと天秤にかける候補となる店舗の調査では、3位には8.2%でホームセンターの「コーナン」。その上を行く2位にも、同じくホームセンターの「カインズ」が9.9%の票を集めてランクインしたのだった。やはり作業着と親和性のあるホームセンターが最も大きな競合なのだろうか…?
ワークマン最大のライバルはユニクロ!
しかしそんなホームセンター2店舗を抑えて1位となったワークマン最大の競合は、12.2%の回答者が挙げた「ユニクロ」だった。作業服専門店時代から評価されている機能性だけでなく、近年力を入れているカジュアルウェアとしてのデザイン性も女性やファミリーといった客層から支持されるようになっていることが、あらためて数字上でも証明されたと言えるだろう。「ワークマン女子」や「ワークマンコーデ」といった言葉が流行しているのも納得だ。
現状のワークマン各店は、都心部より郊外を中心に展開している状況だ。その傾向もあって、店舗別ではアパレルのユニクロが1位になりながらも、業態別の合計では1位の「ホームセンター」が52.0%と、20.5%の「アパレル店」を大きく引き離す格好となった。まだまだホームセンターとしての役割が色濃いのも事実だ。
もし今後店舗展開が都心部を攻めるようになってきたとすれば、そのときはワークマンがアパレル店舗としての業態にさらに注力するサインかもしれない。今後もワークマンの動向に注目していきたい。
出典元:競合探索調査 ワークマン編! ワークマンの本当の競合はあのアパレルショップ?顧客目線で見た本当の競合を明らかに【スパコロ】
※サムネイル画像(ワークマン公式サイトより引用)