ライドオンエクスプレスホールディングスが全国展開する宅配寿司「銀のさら」が好調だ。2020年3月期の連結決算では過去最高の売り上げと利益を更新した。巣ごもり消費の増加で回転寿司チェーンも宅配事業路強化するなか、宅配寿司における銀のさらの知名度、ブランド力はダントツ。今回は、そんな銀のさらの強さの秘訣について探っていこう。
チラシがキモ! 強みはビジュアル戦略にあり

銀のさらのチラシは宅配ピザのチラシと比べて厚手の紙が使われている(宅配寿司【銀のさら】公式サイトより引用)
読者の皆さんは、銀のさらのチラシをご覧になったことはあるだろうか。ほとんどの人が見たことがあるだろうと思いながら、こんな投げかけをしてみた。銀のさらのチラシと言えば、単身用のマンションにも、戸建住宅にもまめにポスティングされている印象だ。ポスティングされるたびに色鮮やかでツヤツヤとした期間限定商品が目に飛び込んできて、何かふとした機会に注文したくなる人も多いのではないだろうか。このチラシ、実はすごくこだわりを持って作られている。「チラシの経費は普通、1枚2~3円程度だが、銀のさらでは寿司を美味しそうに見せるために8円くらいかけている」と社長の江見氏はITmediaの取材に対し語っている。それだけ写真や紙質などにまでこだわっているのだろう。その努力あって、知名度もブランド力も宅配寿司ではダントツなのだ。
何しろ高級感のあるチラシとなっており、来客時やお祝い事に銀のさらが選ばれるのも納得だ。