メジャーなSNSのひとつ「インスタグラム」は、他のSNSと比べて若年層を中心とした世間の流行に敏感なユーザーが多いことで知られている。そんななか株式会社Radixは、インスタのハッシュタグボリュームを利用し、日本のSDGsトレンドについての調査結果を発表。日本語でのボリュームと英語でのボリュームをランキングとしてまとめ比較することで、日本と海外でのSDGsトレンドの差について明らかにした。
日本人には環境問題が一番とっつきやすい!?

日本語だけのハッシュタグボリュームランキングベスト10。7位の3Rとは、リデュース(Reduce)、リユース(Reuse)、リサイクル(Recycle)のこと〈2021年6月4日時点〉(Radix調べ)
まず、日本語のランキング結果で目立ったのが、SDGsの17の開発目標のなかでも環境問題に関する単語が多くランクインしていることだ。7位「3R」、14位「プラスチックフリー」、15位「ゼロウエイスト」など、ゴミを出さないことやプラスチック製品を使用するのを控えようとする傾向が高い。2020年7月からスタートしたレジ袋有料化によって、環境問題やゴミ問題をより意識する人も増えたことだろう。また、5位「サスティナブル」、6位「エシカル」などは、日本人の物を大切に使う「もったいない精神」と親和性が高く、日本人がSDGsに取り組むきっかけになりそうなワードだ。
意外だったのは、1位に「ヴィーガン」、2位に「ベジタリアン」がランクインしたことだ。日本人にはまだ馴染みがないように思えるワードがトップ2を占めた。ちなみに、肉や魚を食べない人をベジタリアンと言うが、ヴィーガンはそれに加えて卵、乳製品、はちみつも口にしないのだそう。ヴィーガンの人々がヴィーガンたる目的は、動物愛護や環境のための人もいれば、自らの健康のためなど様々なようだ。