これが真実ならば、もったいないどころの話ではない。世界中にユーザーを持つアマゾンが、「売れ残り品や返送された商品など毎週10万点以上の商品を廃棄している」と、英国のニュース番組・ITV Newsが報じている。今回の大量廃棄を証言したのは、アマゾンの倉庫に勤務していた経験のある匿名の元従業員。スコットランドの配送センターにて、1週間あたり約13万点の商品が廃棄されるのを目の当たりにしていたという。具体的に、どのようなものが捨てられていたのだろうか。そして、この報道に対してアマゾンはどう答えているのだろうか。
パッケージのまま“破壊ゾーン”へ向かう商品たち…なかにはMacBookも

売れない商品をずっと置いておくのも損なのだろうが……
番組内で流れたアマゾン倉庫内の映像では、“破壊ゾーン”に向かうカートの中に、パッケージに入ったままの電動ドリルやアクセサリーが大量に入っている様子が映し出された。元従業員の証言によると、ほかにもアップルのiPadやMacBook、ダイソンの扇風機などの高価な商品が廃棄されることもあるという。
アマゾンは、同番組の取材に対して「破壊された商品が英国の埋め立て地に送られている事実はない」と回答。また、IT系ニュースサイト・The Vergeの問い合わせに対しては「当社は製品廃棄ゼロという目標に向かって取り組んでいる」「売れ残った製品は、再販・慈善団体への寄付・リサイクルを優先している」と回答した。大量廃棄報道については認めない姿勢を貫いている。