自分の好きな作品がどのように描かれているのか。漫画好きな人であれば一度は、キャラクターに命が吹き込まれていく過程である「作画風景を見てみたい」と思ったことがある人も少なくないだろう。そんな漫画ファンの夢を、gooランキングが「作画風景が見てみたいジャンプ漫画家ランキング」として集計した。果たして1位となった漫画家は誰なのだろうか…。
「あの人の作画する姿を見てみたい」をランキング化
今回対象となったのは、ジャンプ作家。週刊少年マガジンや週刊少年サンデーなどの作家は含まれていないことを前置きしておこう。そんなジャンプ作家の中で3位に入ったのは吾峠呼世晴。初の連載作品となった「鬼滅の刃」が大ヒットし、一躍人気漫画家の一人となった気鋭の作家だ。アニメ化などを機に社会現象とも呼べるレベルの人気を博すようになり、2020年に公開された劇場版は興行収入が400億円を突破し、国内の歴代1位となったことは記憶に新しい。鬼滅は2020年に惜しまれつつも連載が終了したが、もしかするとこの順位も「早く次回作を描いている姿を見たい!」というファンの心情のあらわれなのかもしれない。
鬼滅を抑えての2位は桂正和となった。「I”s(アイズ)」や「電影少女」、「ZETMAN」、「ウイングマン」といった数々のヒット作を飛ばしたベテラン作家で、国内に留まらず海外にも多くのファンを抱えている。繊細なタッチで描かれるリアルな美少女が描かれていく様子を横で見てみたい、というニーズは少なからず存在すると考えてもよさそうだ。
また、4位以降にも「銀魂」の空知英秋や(4位)、「ドラゴンボール」の鳥山明(5位)といった、歴代の少年ジャンプの看板を背負った作家たちが並ぶ。「呪術廻戦」の芥見下々は15位となったが、現在飛ぶ鳥を落とす勢いで注目度が高まっているだけに、1月に実施されたこのアンケート以降にさらに上の順位にジャンプアップしている可能性もありそうだ。
そして数多いるジャンプ作家の中で1位を獲得したのは、現在も「HUNTER×HUNTER」の連載を続けている冨樫義博だ。HUNTER×HUNTER、「幽☆遊☆白書」と複数作品がアニメ化されている大人気作家であり、緻密ながら迫力満点のバトルシーンにも定評があるだけに、「どのような過程を経てあの大ゴマができあがっていくのか」と気になっているファンも多いと予想される。
また近年は持病の腰痛もあって休載することも多いため、掲載された際には作品の次なる展開が気になって仕方のないファンたちがお祭り状態となってツイッターなどのトレンドに作品関係のワードがランクインすることも少なくない。今回のアンケートで1位となったのも、描いている姿を見て「これなら次の号に掲載されそうだ」と安心したいファンが多いのかもしれない。
週刊での連載を抱えている作家が非常に忙しい職業であることは確実だ。そんな多忙な現場に素人が簡単に入ることはできないだろう。しかしファンとしてはそんな「なかなか見られない姿」にも憧れを抱くものだ。そのうちどこかの作家が「作画中の現場配信」なんてことを行ってくれたら、かなり話題になるのではないだろうか。
出典元:神の領域!作画風景が見てみたいジャンプ漫画家ランキング【gooランキング】