100年前の都道府県別人口ランキング、1位は圧巻の東京も、意外な事実が続々判明

ここ数年、日本では少子高齢化の問題が顕在化し人口が微減するようになってきているのをご存知の方も少なくないかもしれない。しかし減っているとはいえ、100年前に比べればかなり多いことも事実。では、100年前からどこの都道府県でどれだけの人口が増えているのだろうか。今回は、ダイヤモンド・オンラインの記事をもとに日本国内の人口の増減について考えていきたい。

100年前の都道府県との人口比較を実施!

100年前の東京の人口はどうだったのか?

ダイヤモンド・オンラインが浅井建爾氏の著書「教養としての日本地理」の一部を再編集した記事によると、日本で第1回国勢調査が実施されたのは1920年。大正9年までさかのぼる。その時点では日本の総人口はおよそ5,596万人とされ、ちょうど100年後の2020年1月の国勢調査では1億2,713万人と約2.3倍まで増えている。1920年当時の日本の人口を都道府県別に見ると、最も人口が多かったのは東京で370万人。次いで大阪・259万人となっている。さすが東西の都は100年前も変わらぬ存在感だ。

そして3位につけたのが、意外と言うべきか北海道。236万人を擁する大都市だったという。実は北海道は、明治から大正にかけて政府が北海道への移住を推進していたこともあり、東北・北陸地方を中心に全国から多くの人々が移住してきていた。そのため3位となるほどの人口に膨れ上がったのだろう。

山陰地方は今後人口を増やすことができるだろうか

一度は訪れてみたい鳥取砂丘。100年前でも現在も最下位をキープの鳥取県

一方で、現代では東京都を中心とした首都圏にある各県もかなりの人口を抱えている。2020年4月時点で、神奈川県は大阪府(882万人)の上を行く920万人。埼玉県(733万人)・千葉県(627万人)も5位・6位と上位につけている。しかし1920年の数字を見ると、14位・千葉、15位・神奈川、16位・埼玉、と図ったように3県が並び、人口も134~132万人と振るわない。新潟県(7位)や長野県(8位)、福島県(12位)よりも下の順位となっている。当時はまだ東京に一極集中してもベッドタウンが必要ない程度には土地が余っていたのだろうか。

今度は逆に下位に目を転じてみると、1920年の47位・最下位は45万人で鳥取県だ。なんと鳥取は2020年4月の統計でも55万人で最下位に沈んでいる。100年前も現在も変わらず最下位をキープしているのは、ある意味快挙なのかもしれない。

また、鳥取の隣にあるライバルの島根県は、100年前に人口71万人で36位だったものの2020年は46位にランクダウン。さらに67万人と、47都道府県で唯一100年後の人口が減少しているという事態に。各集落で過疎化が進んでいる結果だとすれば、悲しいことと言うほかなさそうだ。

全体的に、山陰地方の鳥取・島根の不憫さが如実になった1920年と2020年の人口比較。2020年からテレワークの導入が進み地方移住の機運が高まっている側面もあるが、果たしてこれが山陰地方の人口増加の後押しとなるだろうか。今後の推移にも注目していきたい。

参照元:【意外な結果】100年前の都道府県人口ランキング!1位東京、2位大阪、3位は?【DIAMONDオンライン】

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