フリマアプリのメルカリが、サービス開始8周年を記念して2020年の取引傾向がわかるインフォグラフィックスを初公開した。これは都道府県別一人当たりの年間購入金額や年間販売金額などをランキングにしたもの。他にも、カテゴリ別シェアや世代別の購入カテゴリランキングなども公開されている。昨年は巣ごもり需要の影響を受けた結果となっており、首都圏などがランクインしているのは納得だが、1位は意外なあの県だった。
外出自粛の影響が強かった関東地方がランクインしたが、1位は山梨県
まず、都道府県別一人当たりの年間購入金額トップ10から。1位は56,512円の山梨県だった。2019年7月時点で2位だったが、16,201円上昇し、3年ぶりの1位を獲得。以下、2位は東京都の54,607円、3位は大阪府の51,140円。2019年7月時点ではランク圏外だった千葉県は48,972円の6位、茨城県は48,571円の7位、栃木県は48,492円の8位という結果となり、外出自粛の影響を強く受けたエリア、特に関東地方が名を連ねた。
一方、都道府県別一人当たりの年間販売金額トップ10はというと、1位は東京都で89,962円。2019年7月時点では4位だったことを考えると、在宅時間が増え、家の中をキレイにして快適に過ごしたいという片付けニーズがあったことが考えられる。2位は86,455円の大阪府が、3位に85,304円の徳島県がランクイン。購入金額で1位だった山梨は5位という結果で、販売・購入共に活発な取引があったことがうかがえる。
カテゴリ別のシェアに目を向けると、本・ゲーム・おもちゃなどの商品を含む「エンタメ・ホビー」のカテゴリが前年シェア22%から5ポイント伸長し、連続1位となった。世代別購入カテゴリトップ3を見ても、すべての世代でキャラクターグッズやアイドルグッズが購入数トップ3に入っており、おうち時間を楽しむためのエンタメカテゴリに需要があったことがわかる。また、60代以上ではハンドメイドに使う「生地・糸」が1位を獲得。高齢者にとっては外出を伴う買い物へ行きづらい状況が続いているが、手芸専門のネットショップで買うほど大量の素材はいらないというニーズに、ちょうどいい量の素材やお店で手に入りにくい掘り出し物素材を購入できるメルカリがマッチした、という結果となった。さらに、40代では2位に「参考書」がランクイン。休校に伴う子ども向け参考書需要の高まりや、リモートワークで時間に余裕が生まれたことで、資格取得などに目を向けた人が多かったことが推測される。
カテゴリ別シェアでは他に、レディース19%、コスメ・美容カテゴリ6%と、ともに前年シェアからダウン。アパレル業界やコスメ業界はコロナ禍の影響を大きく受けた業界の一つだが、それはメルカリ上にも表れているようだ。今年もすでに半分が過ぎたが、この流れはまだまだ続きそうだ。
参考元:フリマアプリ「メルカリ」サービス開始8周年記念 インフォグラフィックス公開【メルカリ】
※サムネイル画像(Image:メルカリ公式サイトより引用)