定額制動画配信サービスが普及し、家でさまざまな映画やドラマを楽しめるようになった昨今。それでも、映画館の巨大スクリーンで迫力ある音響に包まれ作品を鑑賞するという、ワクワクの詰まった体験はやはり格別だろう。そんな特別な体験だからこそ、せっかく足を延ばすのなら設備にもこだわった映画館を利用したいもの。
さまざまな顧客満足度を調査するオリコンが、そんなユーザーニーズを満たすような映画館についての満足度調査を実施、その結果を発表した。果たして“日本一の映画館”に選ばれたのは、どこの映画館だろうか。この夏の映画鑑賞の際の参考にしてみては?
総合3位は109シネマズ湘南、トップと僅差の2位はTOHOシネマズ日本橋、1位は?

アクセスが良く、音響やプレミアムシートなど最新の設備を備えた映画館が人気だ
株式会社oricon MEが「映画館についての満足度調査」を実施、全国の映画館を「上映作品の充実さ」や「スタッフの対応」、「劇場の雰囲気、清潔さ」など10項目に分け得点化、その結果をランキングにし発表した。対象となったのは、全国の15~84歳の15,790人。それでは、まず全国の総合ランキングトップ5を5位から順に見ていこう。
トップ5で唯一関東地方以外からのランク入りとなったのは、総合5位で78.4点を獲得した「T・ジョイ パークプレイス大分」。待ち時間に子どもが遊べるキッズスペースがあったり、全スクリーンに2人がけベンチシートがあるなど、設備面やスタッフの対応にも高い評価が寄せられランクイン。
続いて、78.5点で同点3位となったのは「TOHOシネマズ日比谷」と「109シネマズ湘南」。どちらも駅直結で行けるというアクセスの良い立地で、毎週末に多くの人が訪れる人気の映画館だ。
今回惜しくも2位となったのは「TOHOシネマズ日本橋」で、トップとの差0.1点という僅差の79.4点。総合では2位だが「チケットの買いやすさ」「フード・ドリンクの充実さ」「劇場の雰囲気・清潔さ」「施設の充実さ」の4項目で1位を獲得している。
そして、今回の調査で満足度が“日本一の映画館”となったのは、79.5点を獲得した「グランドシネマサンシャイン池袋」だった。2019年にオープンした新しい映画館で、最新の設備とこだわりの空間づくりが高い評価へと繋がっているようで、「上映作品の充実さ」「スクリーン・音響」「座席の心地良さ」の3項目で1位を獲得している。
ちなみに、6位には「109シネマズ広島」と「TOHOシネマズ岡南」がともに78.3点でランクイン。8位にはやはり同点78.0点で「イオンシネマ岡山」と「シネマイクスピアリ」、「T・ジョイ博多」の3館がランクインした。普段は近所の映画館を利用している、という人もたまには足を伸ばして、ランキング上位の映画館で満足度の高い映画体験をしてみてはいかがだろう。