2021年10月8日、任天堂から新型「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」が発売されることになった。従来モデルは、今も品薄状態が続く大人気家庭用ゲーム機なので、多くのユーザーがこの新型Nintendo Switchに注目していることだろう。そこで今回は、新型Nintendo Switchは従来型とどこがどう変わったのかチェックし、“新型は買いなのか?”を検討する。
そもそも「Nintendo Switch」ってどんなゲーム機?
2017年に発売された任天堂の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」は、据え置き型とポータブル型が一体化された斬新な家庭用ゲーム機である。液晶画面とコントローラーが一体化された本体は、携帯ゲーム機としても利用可能だが、専用ドッグと接続することで据え置き型としても遊ぶことができる。もちろん、コントローラーは本体と無線接続で着脱が可能となっているし、複数人プレイ時にコントローラーを増やしたりリングフィットアドベンチャーでは、動きを感知するセンサーの役割も果たしている。
2019年に発売された「Nintendo Switch Lite(ニンテンドースイッチライト)」は、携帯型に特化した本体で、コントローラーを着脱不可の完全一体化にして専用ドックも排除されている。そのため、一部のゲームではコントローラーを追加購入しないと遊べなくなったが、定価は2万1,978円でNintendo Switchより1万円ほど安くなっている。これらを踏まえた上で、新型Nintendo Switchについて確認していこう。
新型Nintendo Switch(有機ELモデル)は何が違う?
新型Nintendo Switch(有機ELモデル)の大きな変化は、まず液晶ディスプレイが「有機EL」に変更されたこと。有機ELは消費電力が低くいうえに発色がよく液晶よりキレイだ。もちろん、液晶のようにLED発光パネルがないため、目が疲れにくいという特徴もある。また、画面が6.2インチから7インチに大きくなっているのに本体サイズは横が3mm伸びただけ。しかも、有機ELは省エネなので、駆動時間は従来モデルと同じなのである。
次にネットワーク機能に有線LANが搭載されたこと。従来モデルは無線LAN接続なので、どうしてもオンライン対戦を行っていると、アクションゲームなどでは遅延が気になることがあった。これはゲームにとって致命的な弱点となるため、やはり激しいアクションゲームでは有線LANが最適であろう。
ほかにも、内部ストレージが32GBから64GBにアップされているなどの変化が認められるが、その分価格は約5,000円値上がりしている。基本的な機能は同じなので、果たしてこの値上がり分だけの価値があるかどうかが焦点となる。
■新型Nintendo Switch(有機ELモデル)の特徴
・有機ELディスプレイ搭載
・ディスプレイが6.2インから7インチへ大型化
・専用ドックに有線LANを搭載
・内蔵ストレージが32GBから64GBにアップ
・価格や約5,000円値上がり
[新型]3万7,980円
[従来型]3万2,978円
[Lite]2万1978円
果たして新型Nintendo Switchは買いなのか!?
Nintendo Switchの新型と従来型の違いが分かったところで気になるのが、“新型は買いなのか?”ということだろう。結論から言えば、「すでにNintendo Switchを持っている人は買い換える必要なし!」である。いちばんの理由は、ゲーム処理能力は新型も旧型もほぼ同じだから。また、据え置き型としてテレビに出力して遊ぶなら、有機EL画面は関係ない。
唯一、買い替えたほうがよい理由となるのは「有線LANが絶対に必要だ」と感じている人。しかし、Nintendo Switch専用ドックは別売りでも購入できるため、有線LANが搭載された新型専用ドックが、今後、別売りされる可能性もある。したがって、これを理由に慌てて新型に飛びつくのは待ったほうがいいだろう。
もちろん、現在Nintendo Switchを持っていない人には新型がオススメだが、価格が旧型よりも5,000円ほど高くなっている。新型が発売されれば、中古市場に多くの旧型が流れることが予想されるので、価格優先なら旧型の中古を狙ったほうがよいだろう。
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※サムネイル画像(Image:任天堂公式サイトより引用)