2020年にリリースされた「iPhone 12」シリーズは世界中のiPhone・アップルファンに歓迎を持って迎えられ、大ヒット商品となったことは記憶に新しい。しかしそんな中、「iPhone 12 mini」のみ人気が伸び悩んでいるとされ、これまでに「生産中止」や「次回以降のiPhoneシリーズではminiが無くなる」といったウワサが様々な情報筋から飛び込んできている。
今回は、そんな“mini消滅論”を後押しするかもしれない出来事についてお伝えしていきたい。
auオンラインショップでminiの新色が予約受付停止に
KDDIは7月13日、auオンラインショップで「iPhone 予約受付停止について」「iPad 予約受付停止について」と題したお知らせを発表。「iPhone 12 mini パープル」「12.9インチiPad Pro(第5世代)」「iPad Air(第4世代)」「iPad(第8世代)」「iPad mini(第5世代)」を、一時的に予約受付を停止すると発表した。その理由を「在庫状況が逼迫しているため」と説明し、「納入状況が安定するまで」予約受付停止を続けることを伝えている。
iPhone 12のパープルといえば、アップルが現地時間4月20日に発表し30日に正式販売が始まったばかり。「販売開始直後で供給が追い付いていない」という可能性も考えられるが、同じauオンラインショップを見てもminiよりも需要が高そうなiPhone 12ではパープルは普通に販売されており在庫薄は起こっていなさそうだ。このことから「iPhone 12に比べてminiの生産数が極端に少なかった」と考えるほうが自然ではないだろうか。
全世界におけるiPhone 12シリーズの販売台数はシリーズ全体で1億台を突破したとも伝えられている(Counterpoint Research調べ)。中でもハイエンド機の「iPhone 12 Pro Max」が人気のようで、同調査によれば全販売台数の29%を占めたという。
デカい・高いPro Maxが人気となる一方で、小さい・安いminiは様々な方面から「売れていない」と指摘されているのが現状だ。中には「miniの生産中止をアップルが決定した」「2022年発売モデルからはminiが外れる」といった不確定の情報まで飛び出すありさま。それだけ“mini消滅論”は世界的なトレンドとなっているのかもしれない。
auオンラインショップでの予約受付中止はあくまでオンラインショップにおける在庫が品薄になっただけであり、もしかしたら実店舗向けを多く確保したため、などの理由があるのかもしれない。
その答えが間接的にわかるのは、アップルによる今後のminiの扱い方だろう。今秋の発表が予想されている「iPhone 13」ではminiがどのようなポジションとして扱われているかからその一端が見えてくることになるだろう。今後のアップルの動向からさらに目が離せなくなってきた。
参照元:auのオンラインショップ、iPhone 12 miniのパープルやiPadなど予約を一時停止【ケータイWatch】
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