「Nintendo Switch 2021年 上半期ダウンロードランキング」が発表された。堂々の1位は2021年3月に発売されたばかりの人気シリーズ「モンスターハンター」の最新作「モンスターハンターライズ」。もはやアクションゲーの王道となったシリーズで、発売を指折り数えて待っていたファンも多い。
しかし2位には知名度的には意外ともいえるゲーム「Among Us」が。Among Usは宇宙船を舞台にした人狼ゲームで、プレイヤー(最大15人)のうち、数人が裏切り者となって密かに仲間を襲う。死体が発見されると話し合いで怪しい人を追放できるが、それが裏切り者とは限らない。もともとはPCゲームとして人気を集めたタイトルだ。
なぜこのゲームが2位に?そしてそれ以下のランキングについても、ニューノーマルのゲーム人気事情が見えてきた。
聞いたことないゲームが上位にランクイン。一体なぜ?
3位にはこちらも人気シリーズの“桃鉄”の最新作「桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~」がランクインした。4年ぶりの新作となった桃鉄は、累計販売本数300万本突破の超メガヒットとなった。7位には「New ポケモンスナップ」、10位には牧場を経営しながらスローライフが送れる「牧場物語 オリーブタウンと希望の大地」などのんびり楽しめそうなゲームも多い。13位には2020年3月発売でありながら根強い人気の「あつまれ どうぶつの森」がランクインしている。
このランキングを見てみると、おうち時間のお供としてのんびりまったり楽しめるゲームが人気を集めているように見える。アクション・シューティング・レースのような爽快なゲーム性を求める人は、むしろ少数派になりつつあるのかもしれない。
しかし、このランキング、単純に「人気」だけは測れないある理由が大きな影響を与えていると、筆者はにらんでいる。
実は2位にランクインしたAmong Usは、なんとダウンロード価格が520円!5位にランクインした「ヒューマン フォール フラット」は、ふにゃふにゃのキャラクターを操作し、フィールドにあるものを動かしてパズルを解くアクションパズルゲームで、こちらも価格は1,530円。
21位の「スーパー野田ゲーPARTY」は、お笑いコンビ「マヂカルラブリー」の野田クリスタルが制作したミニゲーム集で、開発資金調達のために実施したクラウドファンディングも話題となった。こちらの価格は1,000円。
1位のモンスターハンターライズが7,990円、3位の桃鉄が6,930円なのを考えると、3,000円以下の8本(最安値はAmong Usの520円)は、圧倒的にお手頃価格で思わず“ポチッ”としてしまえる価格だ。ゲームの面白さはもちろんだが、上位に食い込んだのは、その“ポチッ”とした人たちによるところも大きいのではないだろうか。
消費者の財布には優しい話なので、今後も“ポチッ”とできるゲームがどんどん増えていくことに期待したい。
●任天堂の2021年上半期ダウンロードランキング(公式)は→こちら
※サムネイル画像(Image:任天堂公式サイトより引用)