VTuber(バーチャルYouTuber)のなり方・仕組み・始め方を詳しく解説

トップクラスになると、スパチャだけで1億円以上稼いでいる大人気の「VTuber(バーチャルYouTuber)」。そんな人気者のVTuberになって1億円以上稼いでみたいと夢見る人も多いだろう。だが、どうすればVTuberになれるのだろうか? そこで今回は、そもそもVTuberとは何か? どうすれば人気VTuberになれるのか? 初心者でも理解できるようにじっくり解説しよう。

トップクラスのVTuberなら1億円超も夢じゃない!

ここ数年、テレビタレント並みの人気を誇るYouTuber(ユーチューバー)。そのなかでも、とくに注目されているのが「VTuber(バーチャルYouTuber)」だ。VTuberとは、生身のYouTuberと違い基本的に二次元(3Dモデリング)イラストをキャラクター(アバター)として使っているYouTuberの総称だ。

トップクラスのVTuberともなると、スパチャ(投げ銭)の生涯獲得金額が1億円を超える者もいるほど。スパチャ世界ランキングについては→こちらの記事で確認してもらいたいが、2021年7月18日現在、世界ランキングトップに立つ「桐生ココ」にいたっては、なんと生涯獲得スパチャ金額だけで約3億2,000万円以上も稼いでいるのだ。

そんな話を聞けば、誰しもVTuberとして活躍したいと夢見るのも無理はない。ところが、2016年12月、YouTubeに「キズナアイ」が登場して以来増え続けているVTuberの数は、すでに1万人を超えていると言われている。そのなかでも、スパチャの生涯獲得金額が1,000万円を超えているのはわずか150人ほどしかおらず、なかなか厳しい世界なのである。

(Image:playboard.co)

YouTuberの分析&ランキングサイト「PLAYERBOARD」によれば、「桐生ココ」の生涯獲得スパチャ金額が3億2,000万円を超えており、1億円超えは上位11人のみだ

まずは“どんなVTuberになりたいか”を決めよう!

そもそも、VTuberは美少女キャラが圧倒的に多いが、必ずしも中の人(声)は女性である必要はない。男性がボイスチェンジャーなどを利用して演じていることも少なくないのだ。それを踏まえた上で、VTuberになるためには何から手を付ければいいのか解説しよう。 

まず、最初に決めなければならないのが、自分が“どういうVTuberになりたいか?”ということである。YouTubeで配信する内容によって、VTuberの種類と配信で使う機材も変わってくるからだ。

もちろん、最近は無料で利用できるVTuber用スマホアプリも存在するので、お金をかけずにスマホ1台でVTuberデビューすることも不可能ではない。しかし、それでは配信できる内容に限界があるのも事実。今から人気VTuberになるには、やはり他のVTuberがやっていないことや自分独自の設定がないと、まったく注目されないだろう。

稼げるかどうかは別にして、とりあえずVTuberになるにはスマホ1台あればいい。VTuber用のアプリも無料で配布されているぞ!

配信内容によって使用する機材にも違いが!

自分がなりたいVTuberの方向性が決まったら、次に配信で表示するVTuber(キャラ)を2Dにするか3Dにするかを決めよう。大雑把に言えば2Dは「イラストを動かす」方法で、3Dは「立体モデルを作成して動かす」方法。

2Dは比較的簡単にお金をかけずにできるが、横を向いたり飛び跳ねるような表現はほとんとできない。これに対し3Dは、横を向いたり腕を動かしたり立体的な表現ができるが、その分手間もお金もかかってしまう。

また、配信に使う機材は「スマホ」か「パソコン」の2種類がある。スマホにはVTuberになるためのアプリがいくつか存在しており簡単に始められるが、やれることには限界がある。これに対し、パソコンを使えば表現手段が豊かになるものの、高価なパソコンや機材を購入したり、パソコンやソフトを使いこなす技術や知識も必要になってくる。

もし、気になるニュース配信や雑談配信など、トークをメインとする配信や歌ってみたの配信程度であれば、スマホでも十分対応できる。しかし、ゲーム実況やVRによる全身を動かすような大掛かりな配信は、やはりパソコンを使うしかないのである。

■2Dモデルのメリット
・お金をかけずに簡単に動かせる
・費用はあまりかからない

■2Dモデルのデメリット
・基本的に正面の顔で目や口を動かすだけ
※横を向くのは難しい
・手や足を動かしたり大きな動きは無理

2Dモデルはお金をかけずにでき、きれいな画質で動作が安定しているのが特徴。その反面、可動域が狭いので大きな動きを見せるのには不向きだ

■3Dモデルのメリット
・横を向いたり手足を自由に動かせる
・表現手段が豊富になる

■3Dモデルのデメリット
・費用がかなり高い
※高価なパソコンや機材も必要
・自由に動かすには知識や技術が必要

3Dモデルは動かせる範囲が広く、表現の自由度も高い。しかし、高価な機材が必要なうえに専門的な技術や知識も必要になる

スマホアプリならVTuberのキャラも簡単に作れる!

VTuberになるためにはキャラクター(アバター)を作成する必要がある。2Dであれ3Dであれ、いずれもちゃんと動かせるように設定しなければならないため、ただ絵を描いただけではダメだ。キャラのどの部分がどう動くかを考えながら作る必要がある。

とはいえ、そもそも「かわいい女の子のイラストなんて描けないよ~」という人も多いだろう。だが心配はいならない。無料のスマホ用VTuberアプリを利用すれば、VTuberキャラの作成も簡単にできるのだ。もちろん、配信機能もあるので、機材もスマホのカメラとマイクを使えば大丈夫。

ちなみに、スマホ用VTuberアプリは「Mirrativ・エモモ」「カスタムキャスト」「Vカツ」あたりがオススメ。YouTubeでの配信はもちろん、キャラの作成も可能なうえ、ギフト機能対応アプリなら配信での収益化もOK! つまり、スマホ用VTuberアプリでキャラさえ作ってしまえば、とりあえずスマホだけでVTuberデビューすることは可能なのである。

■おすすめスマホ用VTuberアプリ

【Mirrativ・エモモ】
価格:無料 
対応OS:iOS10/Android4.1以降 
キャラ作成機能:○ 
ギフト機能:○

【カスタムキャスト】
価格:無料 
対応OS:iOS10/Android4.1以降 
キャラ作成機能:○ 
ギフト機能:○

【Vカツ】
価格:無料 
対応OS:iOS11/Android7.0以降 
キャラ作成機能:○ 
ギフト機能:×

こちらは「カスタムキャスト」のキャラ作成機能。細かい部分も設定できるため、個性的なキャラクターを作成できる。また、作ったキャラでの配信までできるうえに、ギフト機能にも対応するのがすばらしい

本格的にVTuberに挑戦するならパソコンを使え!

とりあえず、早く安くVTuberになるにはスマホがオススメだが、人気VTuberになって稼ぎたいということなら、パソコンを使って本格的にチャレンジしたほうがよい。

まず、ノートパソコンならWebカメラやマイク機能も付いていることが多いが、デスクトップパソコンを使う場合は、基本的にWebカメラとマイクを別途用意しなければならない。さらに、ソフトをインストールすれば終わりではなく、キャラのイラストを用意して、それぞれソフトで設定する必要がある。もし、イラストを自分で描けない場合は、自作のキャラクターを無料配布しているサイトなどを利用するのもアリだろう。

 パソコンを使って配信する場合のソフトは「FaceRig」「3tene」「VSeeFace」などがオススメだが、スマホに比べるとかなりのスキルが必要となる。もし、パソコンが苦手なら、パソコンに詳しい友だちを仲間に引き込んでみるといいだろう。

■おすすめスマホ用VTuberアプリ

【FaceRig】
価格:無料 
対応OS:Windows 7以降 
キャラ作成機能:△(カスタム化可能)

【3tene】
価格:有料版/無料版あり 
対応OS:Windows 8.1以降/Mac High Sierra 10.13.6以降 
キャラ作成機能:×

【VSeeFace】
価格:無料 
対応OS:Windows 8以降 
キャラ作成機能:×

(Image:3tene.com)

こちらは「3tene」の公式サイトで公開されている使い方動画。いきなり高度なソフトを使いこなすのは難しいが、このような動画を見ながら少しずつ試してみれば何とかなるだろう

いかがだろうか? 実はスマホを使えば、VTuberになることはさほど難しくないことがお分かりいただけただろう。しかし、人気VTuberになってスパチャで稼ごうと思えば、キャラのコンセプトや配信内容、トークの面白さなどのほうが何倍も大事になってくる。

とはいえ、考えすぎると何も始まらない人のほうが多いので、とりあえずノリで配信を始めてしまうという思い切りも大事。視聴者の反応を見て調整しつつ定期的に配信を続ければ、いずれ固定ファンが付いてくれるかもしれない。今、スパチャで稼いでいるVTuberたちも、毎日コツコツ試行錯誤しながら配信し続けた結果として人気が出たのである。

●PLAYERBOARD(公式)は→こちら
●Mirrativ(公式)は→こちら
●カスタムキャスト(公式)は→こちら
●Vカツ(公式)は→こちら
●FacerRig(Steam)は→こちら
●3tene(公式)は→こちら
●VSeeFace(公式)は→こちら

文=いしばしいちろう/編集・ライター

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