携帯電話の通信業界で“三大キャリア”と呼ばれるドコモ・au・ソフトバンクのテリトリーに、楽天モバイルが参入してからおよそ1年。まだユーザー数の差は大きいものの、楽天モバイルも着実に成長し“「四」大キャリア”へと近づいていることは間違いないだろう。そんな通信キャリアについての面白い調査結果が明らかとなった。今回は、通信キャリアとポイントサービスの関係性についてお伝えしていきたい。
還元率は低いが広範囲で使用できる「Tポイント」が2位に
マーケティングリサーチ会社・MMD研究所は、7月9日~7月12日に実施した「2021年 通信会社と利用ポイントに関する調査」の調査結果を集計・発表した。同調査では「ドコモ(ahamo含む)」「au(povo含む)」「ソフトバンク(LINEMO含む)」「楽天モバイル(MVNO含む)」の通信4キャリアのユーザーが、どのようなポイントサービスを利用しているかなどをアンケート調査している。
その結果、全キャリア総合のランキングで5位にランクインしたのは7.4%の支持を得た「Pontaポイント」。auなどとも提携している共通ポイントだ。4位には8.4%で、QRコード決済業界の絶対王者「PayPay」の「PayPayボーナス」が登場する。3位はドコモの「dポイント」(10.1%)。惜しくもトップに届かなかった2位には15.3%の支持を集めた「Tポイント」という顔ぶれとなった。PontaポイントやTポイントなど、キャリアのポイントサービスではないものの、世の中で広く使える共通ポイントはやはり人気のようだ。
楽天ポイント、キャリアユーザーに最も人気のポイントサービスに!
そしてキャリアユーザーに最も利用されているポイントサービスは、42.4%という圧倒的な支持率で断トツの結果を残した「楽天ポイント」だった。調査全体で40%以上の結果になったこともすごいのだが、キャリア別に見てもau・ソフトバンク・楽天モバイルと、3キャリアのユーザーから最も使われているポイントサービスとなっている。楽天モバイルユーザーに限れば、72.8%と2位・Tポイントの7.7%の10倍に迫ろうかという数字だ。残るドコモユーザーの中でも、dポイントの34.0%に次ぐ31.5%で僅差の2位という強さ。もはや“断トツ”“圧倒的”という言葉すら生ぬるいほどだと言えるだろう。
また、楽天モバイルで楽天ポイントを活用している人からは、「楽天ポイントが楽天モバイルを継続する理由に影響しているか」という設問で、70%以上が「継続する理由になっている」と回答している。やはり楽天ポイントは切っても切り離せない大切なものであることが改めて確認できる。
この結果を総合すると、楽天モバイルの今後の浮き沈みは楽天ポイントにもかかってくる可能性が考えられるだろう。楽天ポイントを有効活用するために楽天モバイルに移ってくる人もいれば、楽天ポイントの魅力が無くなってしまえば楽天モバイルからも人が離れていってしまう可能性すら秘めている。
これから楽天モバイルはどんな道をすすむことになるのだろうか。今後の展開にも要注目だ。
出典元:通信4キャリア利用者が最も利用するポイントサービス1位は「楽天ポイント」、2位は「Tポイント」【MMD研究所】