任天堂が「Nintendo Switch」の新たな累計販売台数を発表。「Xbox 360」や「PlayStation 3」の販売台数を上回ったことがわかった。Switchといえば、2017年の発売以降、今なお品薄なことでも知られる人気のゲーム機だ。10月には“新型Switch”の発売も控えているだけに、この人気ぶりはまだしばらく収まる気配がなさそうだ。今回は、人気絶頂のSwitchについてお伝えしていきたい。
Nintendo Switch、累計販売台数が9,000万台目前に!
任天堂は8月5日、2022年3月期第1四半期(2021年4~6月)の決算報告書を発表。Switchの世界累計販売台数が8,900万台を突破したことがわかった。同期では、Switchが331万台、「Nintendo Switch Lite」は114万台が販売されたとしている。Switch Liteは前年同期比を下回ったもののSwitchの販売台数は前年同期比8.3%のプラスを記録。いまだ世界中で根強い人気を誇っている様子が伺える。
一方で、任天堂全体で見ると売上高は3,226億円と前年同期比マイナス9.9%となり、営業利益も1,197億円で同マイナス17.3%という結果に。Switchは引き続き売れているものの、2020年に突然起こったおうち時間の増加によるゲーム需要増加の揺り戻しが働いた結果のようだ。
しかしSwitchの販売台数が8,900万台以上となったことで、8,600万台のXbox 360や8,740万台のPlayStation 3(どちらも製造終了時点)などの販売台数を上回る結果に。これまでのゲームコンソールにおいて累計販売台数歴代7位に浮上したという。
ちなみに現行のSwitchのライバルである2020年11月発売の「PlayStation 5」は、7月に「“PlayStation史上最速で”全世界販売台数1,000万台を突破した」と発表されたばかり。発売時期が大きく違うこともあり、まだまだ並ぶ数字ではない。こちらもSwitch以上の品薄状態が継続されているだけに、突然の伸びは考え難い。当分は、Switchは自身の販売台数との勝負となりそうだ。
かつての任天堂の看板ハード「Wii」は、販売台数1億163万台だ。これから“新型Switch”がさらなる起爆剤となるであろうことを考えると、8,900万台のSwitchが追い越すことはもはや秒読み段階と考えていいだろう。ここからさらに台数を積み増していき「PlayStation 2」の持つ歴代最高記録となる1億5,500万台にどこまで迫れるだろうか。
そのために不可欠なのは、やはり人気ソフトの存在だろう。これまでも「マリオカート8 デラックス」「あつまれ どうぶつの森」など3,000本を超える販売本数を記録したモンスターコンテンツをはじめ、1,000万本を上回るヒット作が多く誕生している。“新型Switch”など今後のSwitchの売れ行きを支えるヒット作が、今後どれだけ登場してくれるのかにも期待していきたい。
参照元:Nintendo Switchの販売台数が8900万台を超えPS3とXbox 360を上回る【IGN Japan】
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