都道府県庁所在地(以下、県庁所在地)って、「大阪府:大阪市」「徳島県:徳島市」などというように、件名と同じ名前の市にあるとすぐ覚えられる。しかし、「愛知県:名古屋市」「山梨県:甲府市」みたいに、県とは違う名前の市や区が県庁所在地になっていると、その県民以外にはなかなか覚えづらいもの。中には「名古屋県」「金沢県」なんて不名誉な覚えられ方をすることも…。
今回はgooランキングが調査した「実は県庁所在地を知らなかった都道府県ランキング」から、TOP…と呼ぶべきか微妙だが、5~1位を見ていこう。
市の方が有名すぎると、県名まで覚えていられない?
5位は「栃木県:宇都宮市」。宇都宮市と言えば静岡県浜松市と「ギョーザ購入額ランキング日本一」で、毎年デッドヒートを繰り広げていることでも有名な餃子のまちである。2020年度は惜しくも2位となったが、今年は1位奪還に燃えていることだろう。宇都宮駅西口には餃子像まである。そんな“宇都宮”という都市がメジャーであるがゆえに「えっ、それって栃木県だったの?」となってしまうのかもしれない。
4位は「三重県:津市」。「津市 県庁所在地」と検索すると、つづいて 「なぜ」がサジェストキーワードに出てきてしまう。三重県と言えば名古屋にもほど近く、ナガシマスパーランドのある桑名市、日本の四大工業地帯のひとつに含まれ、最近では夜景スポットとしても名高い四日市市、あのF1で有名な鈴鹿サーキットのある鈴鹿市など、他にもメジャーな市がいくつもある。さらに津市は津市で、「日本一短い地名」としての知名度の方が高いからか。なんとも情報量が多すぎる三重県である。
3位は「群馬県:前橋市」。群馬県といえば、2014年のゆるキャラグランプリでグランプリになったぐんまちゃんや、世界遺産に登録された富岡製糸場、中田喜直の「夏の思い出」でも歌われた尾瀬国立公園、湯もみで有名な草津温泉など自然と近代文化のロマンにあふれた県である。ネット上では“グンマー”と呼ばれ愛されているが、「じゃあ県庁所在地は?」と聞かれると、読者の中にも沈黙してしまう人も多いのではないだろうか。
2位は「島根県:松江市」。島根県といえば、そもそも県そのものの知名度が怪しい。2018年に同じくgooランキングで行われた調査「どこにあるかいつも分からなくなる都道府県ランキング」で他を圧倒する1位になったこともある存在感の薄さで有名だ。そこを逆手に取った秘密結社 鷹の爪とコラボレーション・自虐ネタでの地元PRが秀逸な県でもある。それなのに県庁所在地まで知っていろというのは、なかなか他都道府県民には酷な話だ。
そして1位はなんと「東京都:新宿区」。ええ!?と思ってしまうが2位の島根県の70票を大きく引き離す119票というダントツぶり。日本の首都・東京というイメージそのものが強すぎて、その東京の都庁所在地がどこかなんて、そこまで考えに至らないということだろうか。また、地図上では「東京」と書かれていることも少なくない。そのため「東京」と覚えている人も、「東京都の東京ってどこ…?東京駅?」と混乱してしまう可能性は否定できないだろう。
“市”ではなく“区”だから他道府県民からするとなじみがないといえばない。…にしても意外過ぎ&ダントツで1位すぎでは!?
出典元:実は県庁所在地を知らなかった都道府県ランキング【gooランキング】
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