8月10日は、「や(8)きと(10)り」(焼き鳥)と読む語呂合わせから、焼き鳥の日とされている。暑い日にビール片手に食べる焼き鳥は最高の友だ。でも、俳句の世界では冬の季語。つまりは季節にかかわりなく楽しめる料理だということだろう。
この日にちなみ、「ねとらぼ」で子どもから大人まで幅広く愛されている焼き鳥の部位、16種類を対象とした人気投票が行われた。さて頂点の立ったのはどの部位だろう。
もはや国民食とも言えるほど、老若男女に愛される焼き鳥

炭火で焼いた焼き鳥は、ジューシーで旨味が口の中で溢れる
焼き鳥は、日本に欠かせない食文化のひとつ。現在のようなスタイルの焼き鳥が誕生したのは江戸時代と言われているが、その頃は、高価なニワトリではなくキジの肉を使うことも多かったそうだ。戦後もまだニワトリは高級品だったが、昭和30年代にアメリカから安価なブロイラーが入ってくるようになると、鶏肉を串に刺して焼いた「焼き鳥」が大衆料理として浸透していった。この立役者が、浅草の料理店「鮒忠」の創業者である故・根本忠雄氏だ。焼き鳥を一般に広めたことから、「焼き鳥の父」と呼ばれている。
また、焼き鳥を食す際、串にかぶりつくか串から外すか、またタレか塩かなど、論議を巻き起こすことがしばしば見られる。こうしたことが起こるのも、誰からも親しまれている証しだろう。
今回、対象となった部位は、ムネ、手羽元、砂肝、ちょうちん、ぼんじり、ひな串、ササミ、手羽先、つくね、ナンコツ、モモ、レバー、ねぎま、せせり、ハツ(こころ)、皮の16種だ。
ではトップ10を紹介しよう。10位にランクインしたのは27票を獲得した「つくね」。タレだけでも十分だが、上品に卵黄を絡めていただくのも美味い。9位は、31票で胸骨の先端部の「軟骨」。コリコリとした歯ごたえがたまない。
8位は43票で「もも」。7位は55票で「レバー」、6位はしゃきっとしたネギの食感と、プリっとした鶏もも肉の食感が交互に楽しめる焼き鳥の定番「ねぎま」がランクイン。投票数は66票だった。