グーグルスマホ「Google Pixel」がシェア獲得に大苦戦!? その意外な原因とは?

GAFAの一角であり、世界でもトップクラスの知名度を誇っているグーグル。日常的にインターネットを使う読者の方々であれば、一日一回はそのサービスを利用しているという人も多いことだろう。しかしそんなグーグルでも苦戦しているジャンルが存在するようだ。それはなんと携帯電話業界。スマートフォン用OSの世界シェアで断トツの利用率を誇るAndroid OSの開発元が、なぜスマホで苦戦を強いられているのだろうか…。

グーグルのスマホ、シェア獲得に苦戦中?

(Image:Benny Marty / Shutterstock.com)

グーグルもAndroid OSも知名度は抜群だが、Googleスマホと言われると

 グーグルといえば、ご存じの通り世界トップクラスのIT企業であり、2021年第2四半期(4~6月)の純利益が185億2,500万ドル(約2兆円)という超巨大企業でもある。誰もが知る「Google検索」から、Google アカウントを用いた「Gmail」や「Google ドキュメント」「Google スプレッドシート」といったビジネスシーンでも広く利用されるサービスまで、ソフトウエア・サービスの開発力は有名だ。

 そんなグーグルはスマホ業界でも圧倒的。調査会社・StatCounterの発表によれば、2021年7月の世界のモバイルOSシェアでは「Android OS」が72.2%を獲得。iPhoneなどに搭載される「iOS」の26.9%を大きく引き離し格の違いを見せつけていた。

 そんなグーグルが出す「Google Pixel」シリーズもさぞ売れているのだろう…と思いきや、意外にも市場シェアは高くない。調査会社・Statistaの調査によればPixelシリーズのシェアは、発表された中で最も高いカナダで4.2%、最も低いスペインでは0.9%と非常に苦戦している様子が伝えられている。

(Image:NYC Russ / Shutterstock.com)

2020年に発売されたGoogle Pixel 5は通信規格も5G対応だ

 Pixelシリーズの苦戦は日本市場でも同様で、各種ランキングでもPixelシリーズの伸びはいまいちだ。理由はやはり、グーグルの検索サイトの知名度の高さにあるだろう。「グーグル」と聞けばほとんどの人が「検索サイトね」「Google ドライブ・スプレッドシートはよく使っているよ」といったサービスを連想するはずだ。しかしPixelシリーズに関しては良くて3・4番手か、もしかすると言われるまで思い浮かべることすらないかもしれない。

 対照的にアップルには熱心なファンが多く、新型iPhoneの発売日ともなれば前日からアップルストアの前に長蛇の列ができることでもおなじみだ。8月3日に発表された新型Pixel「Pixel 6」「Pixel 6 Pro」の発売日にどれだけ話題となれるだろうか。ふたを開けるまで未知数とせざるを得ない。

 グーグルはPixel 6で、「Tensor」と命名されたグーグル独自のチップセットを搭載すると発表している。これまで他社に後れを取っていたスマホの差別化を図りはじめた様子だ。このチップセットの自社開発を皮切りに、どこまで存在感を増すことができるだろうか。グーグルのスマホにこれから要注目だ。

参照元:グーグルスマホはiPhoneに勝てない 「Pixel」日本市場でサッパリの背景【J-CASTニュース

※サムネイル画像(Image:NYC Russ / Shutterstock.com)

オトナライフ編集部
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