3位の東京スター銀行は前年度から31万円と大幅減。3年ぶりに1位に返り咲いた銀行は?

メガバンク唯一、前年度を上回る平均給与をマークした三井住友銀行が1位に
平均給与が増加したのは38行、減少したのは40行と減少した銀行の方が多い。これは2018年3月期以来のことだ。ただ、2018年3月期は増加が17行、減少がなんと61行!減少した行数が増加した行数を大きく上回っていたことから、当時と比べると、僅差ではある。
さて、気になる平均給与のTOP3は、「東京スター銀行」が801万1,000円(平均年齢42.8歳)で3位に。前年度1位だったものの、前年度から31万円の大幅減となり、3位へ陥落した。2位は「あおぞら銀行」の808万9,000円(同43.3歳)。そして羨望の1位は、三井住友銀行が842万2,000円(同38.0歳)で3年ぶりにトップに返り咲いた。
大手行、地方銀行、第二地銀の業態別では、大手行が767万3,000円(前年762万5,000円 )と、唯一平均給与が上昇。これは3年連続である。一方、地方銀行と第二地銀は、そろって前年を下回った。やはりこれは銀行そのものの経営体力の差か。
減額した行も「やっぱり安定かつ高収入ね」と、庶民からするとため息が出る額だが、ひとことで“銀行”と言っても、微妙ではあるが明暗が分かれる結果となった。この明暗が、さらに色濃くなるかどうかのカギを握っているのは、行員への待遇改善か、先を見越しての給与抑制か。銀行のトップの判断に注目だ。
出典元:「平均年間給与」調査 銀行トップは三井住友銀行 842万2,000円【東京商工リサーチ】