ここ数年、様々な企業グループが独自の「共通ポイント」の運用を積極化させているのは読者の方々も日々の生活の中で感じていることだろう。中でもとくに存在感を高めているのが、「PayPayボーナス」などを軸としたソフトバンク経済圏と、「楽天ポイント」を軸とする楽天経済圏だ。両社とも携帯電話のキャリア事業からQRコード決済、ECサイト、ネット銀行など多岐にわたる事業でバチバチと火花を散らしている。
しかしそんな日本国内の経済圏を代表する2社のうち、「楽天ポイント・楽天経済圏に危機が迫っている」と報じられている。それはいったいどんな理由からなのだろうか…?
楽天グループの主力のひとつ・楽天モバイル

女優の米倉涼子さんが出演する楽天モバイルのCMも知られている
近年、テレビをつければ容易に「楽天」のワードを聞くことができるほど、私たちにとって身近な存在になっている楽天グループ。楽天カードのCMなどに登場する川平慈英さん扮する「楽天カードマン」は、多くの人から愛される人気キャラクターとなっている。
そして現在の楽天グループの看板のひとつであり、楽天カードマンとのコラボCMでも話題となっているのが楽天モバイルだ。2020年4月から携帯電話のキャリア事業に参入して以降、「300万人プラン料金1年無料」をはじめ多くの施策でユーザーを集めている。2021年4月にはiPhoneの取扱いも開始。その人気にさらなる拍車がかかっていることは想像に難くない。グループ全体でも楽天モバイルの成長に注力しており、楽天モバイルの自前の基地局増設に投資している状況だ。