サムスン、携帯電話向け有機ELディスプレイの世界シェアが70%弱に激減! その理由とは?

サムスン電子(以下、サムスン)と言えば、電化製品に詳しくない人でも知っている、韓国を代表する世界トップクラスの電子メーカーだ。なかでもサムスンと言えば、携帯電話向け有機ELの世界シェア90%以上という驚異的な数字で世界1位を不動のものにしておりその地位は安泰、かのように見えた。

しかし海外メディアの報道によると、そのシェアがここ1カ月で何と69.5%に落ち込んだというのである。

ここ1カ月で携帯電話向け有機ELディスプレイ業界に何があったのか?

(Image:Framesira / Shutterstock.com)

サムスンは、有機ELディスプレイならではの“曲げられる”特性を生かした折りたたみスマホも発売

 そもそも有機ELディスプレイと普通の液晶の違いをご存じだろうか。有機ELディスプレイは、有機ELそのものが発光するため、色が必要な部分だけが光り、液晶は常にバックライトが光ることで色を作り出す、仕組みそのものから大きく違う。
有機ELのメリットは、何と言っても薄型であること。そして黒の表現に優れているため、平たく言えば液晶よりも色鮮やかに見えることだ。消費電力も少なく、応答速度も速い。長らく液晶にこだわってきたiPhoneも「iPhone X」から有機ELディスプレイを採用した。

 それに比べて、液晶のメリットは何と言っても有機ELに比べてコストが圧倒的に低かったことだ。これはスマートフォンの機種代金にも関わってくるため、私たちのお財布への影響も大きかった。ただ、近年では有機ELも価格が下がってきており、以前ほどの差はなくなってきている。

 サムスンのスマホシリーズ・Galaxy。11年前に発売された初代「Galaxy S」から、サムスンが長い年月をかけ、最先端の技術を集結して大事に大事に育ててきた携帯電話向け有機ELディスプレイ。パイオニアでありトップランナーであったサムスンを揺るがしたのは、やっぱりあの国だった。

(Image:Gabo_Arts / Shutterstock.com)

同じ予算でも高スペックのスマホが手に入れられると話題の中華スマホ

 携帯電話向け有機ELディスプレイの絶対王者だったサムスンの地位を揺るがしたのは、BOE、Visionox、TCL、CSOT、Tianmaといった中国メーカーの存在が大きい。各社がこぞって有機ELディスプレイの製造技術を獲得し、大量生産へとこぎ着けた。それを後押ししたと見られているのが、最近日本でも注目と人気が高まっており、オトナライフでもたびたび記事に取り上げているシャオミ、OPPO、Vivoなどのいわゆる“中華スマホ”メーカーだ。“中華スマホ”メーカーが業界でのシェアを伸ばすたび、それに伴って中国製有機ELディスプレイのシェアも拡大していくことは自明の理。そうした押せ押せの攻勢にサムスンもシェアを奪われているのだろう。

 中華スマホのなかには、有機EL搭載モデルでも約3万円で買えてしまうものもある。思わず二度見するほどの高スペック・低価格がウリだ。ドコモやソフトバンク、auに取って代わる格安のスマホ料金プランも話題になるが、それなら機種も「ブランドにこだわらず安くて良いものを選びたい」そんな消費者のニーズにぴったりフィットしているのかもしれない。

 つい1カ月前までは、90%以上のシェアを誇っていた携帯電話向け有機ELディスプレイ絶対王者サムスンに突如訪れた危機。この危機を乗り越えるための策はあるのか。今後のサムスンの行方はもちろん、中華スマホの進化にも要注目だ。

参照元:世界シェア1位「サムスンの有機EL」に激震、1ヶ月でシェア90%以上→70%未満に急減【BUZZAP!

※サムネイル画像(Image:Bhubeth Bhajanavorakul / Shutterstock.com

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